檸檬
NHK「ブラタモリ」は好きで見ているのだけれど、最近は少し毛色が変わってきたような印象もある。当初は街中にちょっとした歴史の痕跡を見つけて、かつての姿を想像したりして楽しんでいたという傾向が強かったように思うのだけれど、この頃は歴史や文化探訪という感じで、それなりの場所や建物などを訪ねるという傾向が強くなっているような気がする。
もちろん、それでもいろいろ発見はあるし、テレビカメラが普段入らないようなところや、一般には見ることができない場所や物も紹介してもらえるので、それはそれで嬉しいし意義はあるのだけれど。
もう少し探検的な要素が復活すると、身近な場所の街歩きも楽しくなるヒントがあっていいなあとは思う。まあ、それは個人的にやればよいことかもしれないけれど。
それはともかく。今回は神田だった。湯島聖堂とか聖橋とか出てくると、これはもう檸檬を投げてもらわなくてはなるまい、などと思っていたのだが、果たしてそんなことを思った人はどれほどいただろう。十万人くらいはいたかな?
あの日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて
君は陽溜りの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす
それを暫くみつめた後できれいねと云った後で齧る
指のすきまから蒼い空に金糸雀(カナリヤ)色の風が舞う
喰べかけの檸檬聖橋から放る
快速電車の赤い色がそれとすれ違う
「檸檬」さだまさし
昔のさだまさしの歌は日本語が素敵だった。最近のそれがどうも好きになれないのは、なんだかいまひとつ言葉が軽くなってしまっているような気がするからかもしれない。唯一変わらないのはコミックソング系くらいか。
あるいは、それはこちらが変わったのかもしれないし、双方が変わったのかもしれない。
いや、ブラタモリの話だった。
ところで、あのオープニング映像は「爆笑問題のニッポンの学問」と同じつくりなんだなあと、珍しくミウラ折の三浦先生の回を見ていて思った。もう少し早い時間にこの手の番組をやってくれたらいいのになあ。
私花集〈アンソロジイ〉 さだまさし ワーナーミュージック・ジャパン 2005-02-23 by G-Tools |
もう絶版なのか。
さだまさし時のほとりで (1980年) (新潮文庫) 新潮社 1980-07 by G-Tools |
当然ながら。
檸檬 (新潮文庫) 新潮社 1977-12 by G-Tools |
#ちなみに「さだまさしの夜中にやってるアレ」(<正式名称は別にあり)は 1/30-31 にかけての深夜放送。
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