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大陸と海洋の起源


4061589083大陸と海洋の起源 (講談社学術文庫)
竹内 均
講談社 1990-01

by G-Tools

 先日の NHK 「メガクエイク 巨大地震」を見ていて、いい加減読まなくてはとまた思い出したのでようやくにして読んだ。何度かパラパラとは見ていたものの通読するのは初めてのこと。

 今となってはあまりにも有名な大陸移動説。地震のメカニズムを説明される際によく取り上げられるので、なんとなくイメージできる人も多いはず。もっとも元々は地震研究からでてきたというわけでもなく、現在の地球に存在する大陸がなぜこのような形と配置で存在しているのかといったあたりからはじまった様子。

 現在、海底になっている場所も、過去には陸地であったかもしれず、沈んだり隆起したりの結果が現在であるという説があったらしい。ただ、これでは両者のバランスがとれないだとか、そこまで大きな動きをもたらすのはなんによるのかとか、さまざまに疑問がでてくるといったあたりをウェゲナーがひとつひとつ論証していく。

 当時の研究者が発表した多くの文献にあたりながら、さまざまな方面からそれらの説や自身の大陸移動説について検証を事細かに進めていくので、非常に丁寧すぎるほど細かく論証していく。気候や生物、地質、大陸棚を含めたジグソーパズルなどなど。正直あまりに細かすぎて疲れてしまうくらいに。

 実際、一般向けの書物というには難があって、かといって論文というほどでもないにしろ、どちらかといえば論文的な色が濃い内容といっていいかもしれない。そのために一般の読者が読むにはやや苦労するというか、たいくつするという嫌いはあるかも。

 ただ、幸いにして翻訳にあたった竹内均さんが、それぞれの章ごとに解説を載せてくださっているので、そこを読むことで概略を知ることができる。あとは適宜拾い読むということでも良いかもしれない。

 書かれた年代もさることながら、翻訳そのものもやや時間が経過してしまい、内容として古い部分もあるいはあるのではないかと思えば、最新の情報による関連書などもあわせて読むとより理解が深まるのかもしれない。

 しかし、そうして思うとよくもこんな不思議な形の世界が出来上がったものだと思わざるを得ないなあ。そして、地球のある限り地震とは切っても切れない関係が続くのだなとも。

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