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黒豆2009

2009kuromame


 今年もおいしくできました。

 土井善晴さんのレシピを、きょうの料理で拝見したので、今回は多少それも参考にしつつ。落し蓋ってのはポイントかもしれないかと。アルミホイルで代用したけれど。

 検索で「黒豆 煮る」が増えてくると、本当に歳の瀬を感じるなあ。

 作り方については以下を参照のこと。

黒豆を煮る: つらつらぐさ

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クロスレビューのレビュー

 [ crossreviewのデータを集計 | smashmedia ]

 クロスレビューの河野さんがさっそくレビューデータを集計してくださった。ありがとうございます。

 やっぱりこういうデータが集約するものってのは、年次くらいで集計された結果を分析できると面白いですね。比較的オススメをレビューする傾向が強いということも見えてきたようです。

 クロスというところはなかなか難しい面もあるようですが、レビュー企画とかがうまく提案できて機能すれば、もう少し増えてくるのかもしれませんね。

 読書記録的なサイトも多くありますが、本以外の記録と同時におすすめアイテムを紹介できるミニブログ(Twitter じゃないけれど)という捉え方でもよいのではないかと思うので、あらたに参加するのも楽しいと思います。

クロスレビューの「できたらいいな」: つらつらぐさ

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PC-Techknow

[ 88::ときどきの雑記帖 i戦士篇 ]

 「PC-Techknow8800 Vol.1」は今も手元にあります。非常にお世話になった覚えが。

 メモリに関してうろ覚えなままだったので、あらためて PC-Techknow を参照して記録しておくと、

 PC-8801 は標準で RAM 112Kバイト、ROM 72Kバイト、の合計 184Kバイトにも及ぶメモリを持っています。

 これらは、64Kバイトしかない CPU アドレス空間上に図 1-1-1 のように置かれ、バンク切り換えによって制御されます。
(「PC-Techknow8800 Vol.1」P.13)

 図で示された内容は、メインバンクに 64K RAM、GVRAM が青・赤・緑で 16KB * 3 、N-BASIC ROM が 32KB、N88-BASIC ROM が 40KB。

 メモリモードや BASIC モードの切り換えや、N-BASIC でのフリーエリアを +7.5K するプログラムであるとか(これによって ROM-BASIC でしか動作させられなかったいくつかのプログラムを、ディスクシステムである N-DISKBASIC で動作させることができたりもした)、BASIC 復活の方法であるとか、いろいろ役にたったなあとあらためて思う。

 著者紹介を見ると三人のうちふたりは、九州大学情報工学科在学とあって、ちょっとした驚きというか、感動というか。

 後年 88 の資料本を精力的に書かれていた日高徹さんの本などをできるだけ買い集めておくようにしていたけれど、まあ、いまさら 88 の活用という時代でもないかもしれない。それでも、なんとなく残しておきたい気持ちもあって(というか後になって入手しようと思っても到底無理なことは目に見えていたわけで)幸いにして今も残ってはいる。とはいえ、今となっては 9801 すら過去の遺物になってしまったわけではあるけれど。

 当時の月刊 ASCII にも、いろいろとアイデアに富んだプログラムが掲載されていて、こちらもずいぶんとお世話になったなあ。N-DISKBASIC ではバイナリーファイルをセーブ・ロードするコマンドがなく、どうしてもテープの世話にならざるを得なかったわけだが、拡張コマンドで実現されたり。そんなこんなでいくつかのプログラムをディスクに残しておいたりもしたのだった。

 不便でも楽しい時代だったなあ。

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メモ:Miyakoとかしゃばけとか

 買うか読むかという予定はあるものの、ちょっと先送りになるので備忘のためにメモ。メモすることを忘れそうになった上に、今後メモしたことを忘れてしまいそうな嫌いはあるんだけれど。

 サイロス誠さんが Miyako の本を出されたそうな。すごいなあ。

4839932115Rubyゲームプログラミング ~超強力ゲーム用フリーライブラリ“Miyako”で実現!~
毎日コミュニケーションズ 2009-12-19

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 読むのは春になってからかなあ。

4101461260ちんぷんかん (新潮文庫)
新潮社 2009-11-28

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 まだ 1 巻も読んでないというのに。あ、来月出るのか。ちょっと安心。(たぶん違う)

4091831052チャンネルはそのまま! 2
小学館 2010-01-29

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 ほぼ日読んで気になっていたのを思い出した。

4478307032ドラッカー入門―万人のための帝王学を求めて
ダイヤモンド社 2006-09-23

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 なぜか作ってみたくなる良さがあるよね。

4902516314LIFE2 なんでもない日、おめでとう!のごはん。
ほぼ日刊イトイ新聞
東京糸井重里事務所 2009-12-11

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88の時代を懐かしむ

 はじめて買った PC が、NEC PC-8801 いわゆる無印の 88 。大容量メモリとか言ったけれど ROM が大半であったりしたのだった。まあ、8bit の制約があるんだから仕方ないし、当時としてはそれでもすごいことだったのだよね、と懐かしむ。

 で、品切れになる前に入手しようと思いつつ、後回しになっていたのをようやく購入。内部写真など見るとひたすらに大量の IC が並んでいるだけだったのだなあと。しかもあとになって修正しましたって感じの配線がむきだしだったりするし。

 漢字 ROM もなく、カセットテープから時間をかけてロードし、RF モジュレータ経由でカラーテレビに表示させるものの、なんとなくにじんだ感じになっていたりと、今思えばよく使っていたものだなあ、と。

 とはいえ、不便であったからこそ、いろいろ工夫するのが楽しかった時代であったのも確かなことで、それはそれで貴重な体験をしたのだなとも思う。今では手元にないけれど、MA はいまだに残してある。

 エミュレータに移してあるとはいえ、コピーツールを持っていなかったので一部のゲームは動作しないまま。懐かしの「スーパー大戦略」を久々にやったら、遜色ない(まあ、そのままをエミュレータで動かしているのだから当然なんだけど)。バイオ505 の Windows2000 環境に入れようとしたら、setup.exe が失敗するので cab ファイルを簡単レンジで解凍した。それだけで問題なく動いているので別にこんなブラウザからインストール(しかも全部一緒に)なんてつくりにしなければいいのに、とも思ったり。

 当時やることのなかった「ブラックオニキス」や「ハイドライド」なども、また後々ゆっくりとやってみる予定。「ザナドゥ」だったからなあ。

 ややゲーム総括に重きがおかれた感じだったけれど、もう少しハードやそれ以外のソフトのこととかもあるとうれしかったかな。まあ、記念碑なのでこれはこれで。「P1」はあればよかったなあと、今でも思う。いまさら使うことなどはないけれど。

4756147305蘇るPC-8801伝説 永久保存版
アスキー書籍編集部
アスキー 2006-03-14

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 そうか、98 は第2弾が出ていたのだった。いずれ。

4756148832蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾
アスキー書籍編集部
アスキー 2007-03-23

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ガッテンできるか、つきたて餅

 先日放送されたためしてガッテンでの「パック餅をつきたての味わいに戻す方法」をメモしておく。いずれ見られなくなるかもしれないので要点だけ。

ガッテン流「つきたて再現法」

1. フライパンを予熱(うすく油をひき、強火約1分)
2. フライパンに、熱する方の面だけ水をつけたもちと、湯(80℃以上)大さじ1を入れて、すぐふたをする。
3. 30秒加熱して、火を消す。
4. 余熱約7分で出来上がり。(水蒸気を充満させているため、ふたを途中で開けないでください)

※「つきたて」を再現するためには、原材料名に「もち米」と記載されたものを使用してください。
※厚さ16mm以下のもちを、室温20℃以上で使用しています。
※火力やフライパンの種類、もちの大きさによって、時間を調節してください(もちを4等分したとき、余熱時間は2~3分になります)。
※保温性の低いフライパンの場合、できない場合があります。室温が低いときには、火を消した後、フライパンのふたの上に、タオルをかぶせるなどして保温力を高めてください。その場合、必ず火元から離れた所で行ってください。

[ つきたてに変身!パックもちで至福の正月を : ためしてガッテン - NHK ]

 ついついパック入りを買ってしまった。さて、どうなるかな?

 もっとも、フライパンで両面をじっくりと弱火で焼いてやるとトロッと柔らかくなって、それを砂糖醤油で食べるとこれがまた美味なんだよねえ。

#しまった。「粉」のほうだった。ま、雰囲気ということで。

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煮干に帰る

 今の生活からちょっと前を思い出すと、いったいかつてはどうやっていたのだろうと思うこともある。電子レンジなどはその典型かもしれない。電子レンジがなかったころ、ご飯の温めやおかずのあたためってどうやっていたろうか。

 蒸し器を使って温めたことはあったなと思うものの、日常的にやっていたかというと、あまりそういう記憶もない。まあ、自分でやっていたわけではないのだから覚えてなくても無理はないとはいえ、我が家に電子レンジがやってきたのは、さほど早い時期ではなかったので経験がないわけではないと思うのだけれど。

 ご飯であればおじやにしたり、チャーハンにしたりということは多かったかもしれない。いや、当時でいえばチャーハンというよりは焼き飯というほうが正しかったかも(チャーハンと焼き飯の違いはどこにあるのだろう)。

 同様に、いまでは手軽に使える顆粒だしの素が便利だけれど、鰹削り節や昆布からとる出汁も簡単なのでとテレビ番組などでもよく扱われるようになってきた。といっても、考えてみると庶民的なところでかつて一番手軽に使われていたのは煮干じゃなかろうかと。

 味噌汁といえば煮干をいれて作っていたし、そのまま具材として食べてもしまっていたし。カタクチイワシなわけだから魚としての栄養もそのまま摂って出汁にもなるなら、こんなありがたいことはないのじゃないか。鰹削り節や昆布では、そのまま具材にして食べてしまうというのはちょっと厳しいものがある。鍋にしたときの昆布あたりは別としても。

 ということで、近年煮干を復活させている。上品に仕上げるなら頭や内臓部分は取り除くというのだけれど、日常的な用途にだったらそんな必要もないと思うのでそのままいれてそのまま食べてしまう。水からいれて数時間おいておけば出汁が取れる。実際には 1 リットルあたりに 2 本程度いれるだけで出汁は取れるらしいが、食べることも目的としているのでザッとつかんで 10 本程度まとめてつかう。

 味噌汁はもちろん、煮物でもなんでも。カレーにだって使ってしまう。カルシウムもとらないとね。

 顆粒だしの素にも栄養が凝縮されているのかもしれないけれど、どうしても塩分の多さも気になる。価格の点でいっても出汁+魚という観点まで考えると、煮干は案外安いんじゃないかと。今 300g くらいの煮干を買うとひと月くらいは十分に間に合う。人数にもよるけれど、別に魚を購入したり調理したりということを思うと、案外こんなに便利なことはないようにも思う。

 もちろん、顆粒だしの素にも便利さはあるし、それはそれでよいとして、無理しない程度に昔ながらの生活を見直してみるのは案外悪くないなあと思っているこのごろ。

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パイレーツ -掠奪海域-


415209091Xパイレーツ―掠奪海域 (ハヤカワ・ノヴェルズ)
酒井昭伸
早川書房 2009-12-09

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 本が好き!経由で献本していただきました。ありがとうございます。

 昨年亡くなったクライトンの PC のハードディスクから見つかった原稿ということで、正直ちょっと眉をひそめたわけではあります。この手の話はどうも怪しい感じも多いような気がするのと、仮に本当であっても未完であったり、十分な推敲がなされていない状態であれば、クライトン本来の面白みはないのかもしれないという不安もあったので。

 真実本人の手になるものだったのかどうかは確かめようなどないので、それはともかくとして、物語としてはきちんとまとまっているし、十分に楽しめる冒険談になっていた。すでにして映画化決定なのだそうだが、さながら映画を読んでいるような物語の展開はいまからその完成が楽しみなくらい。

 舞台は 1665 年のジャマイカ。総督のオルモントから、とてつもないお宝船を奪取できそうな情報を手に入れた私掠船船長のハンター。総督と内心共謀する形で宝を頂戴しようと計画。ただ、その場所は難攻不落で知られる要塞島。先ごろも仲間内で襲撃に失敗したばかり。

 島の情報を得て一計を案じたハンターが、信頼のおける仲間を集めて船を出したものの、途中敵戦艦に拿捕されてしまう。すきを伺ってなんとか逃げ延びて要塞島に上陸するも、尋常でない進攻は困難を極める。かろうじてお宝船の奪取に成功はするが、その先もまた苦難の連続。

 途中まではあまりにあっさりと進むので、ちょっと興味を失いかけるのだが、次々と展開が変わっていくためになかなか目が離せない。多少無茶苦茶なところもあるにはあるが、そこは大航海時代のこと。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」ではないが、多少はファンタジー要素があったりいろいろしても、そのあたりには目をつぶってひたすらに展開の面白さを満喫すればいい。

 財宝あり、女あり、海上そして陸上での戦闘あり。ハリケーンに豪雨、などなどこれでもかと繰り出される。ようやくの思いでジャマイカに戻ってくるハンターたちを待ち受けていた展開は、さらなる展開で、なかなか心憎い。ややあっさりした最後の件が解決したあとは、まさしく映画然とした結末を迎える。

 たしかに多少まだ荒い印象も拭えなくはないけれど、十分に大航海時代の冒険を楽しめる作品にはまとまっているのでは。すぐれたエンターテインメントのストーリーテラーだったのだなと、あらためて実感した次第。

 献本していただいたものは未校正の見本であるため、随所におかしなところが散見されたので、実際の完成版がどうであったのかも気になるところではあります。ぜひ、完成した販売本で生き生きとした物語を体験してください。

B002SCP78Iパイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド [DVD]
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント 2009-11-18

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#旧本が好き!サイトのドメイン処理の不備により、意図しないリンク先となってしまうということで旧アドレスへのリンクを消去しています。(2012/02/12)

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わすれもの

 最初に目にしたのは 20 年あまりも前だったのかどうだったか(そこまでではないかもしれない)、テレビ CM かなにかに使われたりしたものだったかもしれない。もともとは門前のお店などに飾られていただけだったらしいが、だんだん人気に火がついた。地元の番組でも取り上げたりすることがたびたび増えて、今では全国区になった。それでも、変わらぬ昔懐かしい人の姿がうれしい。

 10 年くらい前に偶然にも実物を間近に見る機会があって、画面を通してみたのとはまた違った感慨があったなあ。なんともいえないぬくもりを感じさせるその質感やシチュエーションがうれしい。

 来年あたりには地元飯山に人形館が設立されるのだったか。かつてはここまでのことなど思いもよらなかったけれど、すっかり町おこしの立役者のひとりという趣。

 正月に展覧会があるというのだが、どうやら江戸東京博物館の場所だけ借りて、主催はテレビ朝日なのかという様子。博物館のサイトでは案内がまったくない。もったいないことだ。

 機会のもてる方はぜひのお運びを。2010/01/02-2010/01/09 開催とのこと。詳細は以下リンクで。

[ 高橋まゆみ創作人形展 故郷からのおくりもの|イベントウェブ|テレビ朝日 ]

406212727X草の道―高橋まゆみ作品集
講談社 2005-06

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4860293118にんげん万歳!―愛と哀の人形世界
清流出版 2009-11

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クロスレビューの「できたらいいな」

 クロスレビューもはじまってもう 2 年くらいになるのかな? ということで、こんなのがあったらいいなあというあたりを書いてみる。

 商品単位でのレビューの評価点数の平均や分布はわかるのだけれど、これをユーザー単位でも見られたらどうだろう。場合によってはその人の傾向のようなものが見えることもあるかもしれない。もちろん、必ずしも傾向を示すというわけでもないけれど、ちょっと見てみたいなあとも。

 同様のことではレビュアー全体ではどうなのかとかも。常にでなくても、時々にデータとして見られたら面白いかなあと。評価の分布であるとか、レビュー数の分布であるとか。

 使い勝手という意味では、レビュー商品を検索したときに、「レビューを読む」というリンクがあるのだけれど、いくつレビューがあるかが分かるといいなと。現状ではあるのかないのか分からないので、すでにあるものを見てみようかと思ってクリックしてもなにもないということにが多いので。

 あと、これは amazon の API の仕様にもなってくるだろうから、いたし方ないかもしれないのだけれど、可能であればということで。DVD などに特に多いのだけれど、廉価版などが多数出ているとそれらがずらりと並んでしまって、果たして今現在流通されているのがどれなのかが分からない。なにかよい方法があればいいのだけれど。

 などなど。

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毒入りチョコレート事件


4488123058毒入りチョコレート事件【新版】 (創元推理文庫)
高橋 泰邦
東京創元社 2009-11-10

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 本が好き!経由で献本していただきました。ありがとうございます。

 なるほどこれが「毒入りチョコレート事件」なのか。と、まずは解説の杉江松恋さんの言にならっておきましょう。

 毒入りチョコレートを食べたことで、さる夫人が亡くなった事件に関して、警察ではこれという進展もなく、趣味の会である「犯罪同好会」のネタとすることになったその一部始終を描いた作品。

 よくある事件を捜査して解決にいたるまでがひとつの時間軸として語られるミステリとはやや趣を異にして、ほとんどはその犯罪研究会での各人の推理を披露しあうことによって語られていくというもの。

 会員はそれぞれになにかしらに秀でるものを持っていたり、犯罪研究においては素人とはいえかなりの知識を有しているものばかり。そんな彼・彼女らが、それぞれの視点からの推理を開陳して犯行を分析し、犯人を特定していく。それは、確かになるほどなかなかに筋が通っていてある程度納得がいくのだけれど、そこは少し甘いのではないかとか、違うのではないかと思われる箇所が必ずといって存在するのが、読んでいてもわかる。

 事実、他のメンバーがそのあたりを追求し、その推理は面白いし、よい線を行っているところもあるが、完全には頷き難いとして、次なるメンバーの推理が始まる。

 それぞれのメンバーの目の付け所がさまざまで、証拠となった便箋(正確には書簡用紙)の入手可能性から推理するものや、関係者の人間関係から推理するもの、純粋に犯行可能なのはどんな人物かを整理して考えるもの、などなど、推理の手順も論拠も種々雑多。実にバリエーションに富んでいる。

 とはいえ、どこかになにかが欠けているようで、それでいて明らかになる事実が次第に増えていくなかで、あやふやだった部分が少しずつ薄れていくようでもあって、その過程が実に面白い。

 確かによくあるミステリの王道的な叙述とは異なるという意味で、しかも 1929 年の作品ということを思えば、いかに斬新であったかがうかがえそう。

 近年の作品で類型として思い出すのは、アシモフの「黒後家蜘蛛の会」。飲食を楽しみとする男だけの会(ある意味秘密の会)。そこで話されたことはどんなことであれ、外にはもらさないのが信条。そして、会員の誰もが謎解き好きで、いつしかゲストに不思議な話や悩みを語ってもらい、そのことを皆で議論するのが楽しみとなった集まり。そこで、語られた数々の不思議を推理していく(もちろん、その場限りにおいて)、それが「黒後家蜘蛛の会」。

 それぞれが独自の視点であーだこーだと推理を展開するという意味では、同様のつくり。ただ、「黒後家蜘蛛の会」は短編であるし、その場限りの情報だけで展開するのに対して、こちらはそれぞれが一週間独自に調査をしたあとで、一晩にひとりずつ推理を披露していくという長編。

 ここで、では結末にいたる部分はどうなのかを語ると、冒頭の「なるほど」という言葉が意味をなさないので、そこは読んでのお楽しみなのだけれど、つまりはそうした様々に展開される推理の妙を楽しむというのが、本書の醍醐味のひとつ。その意味では、結末についてはいろいろの感想がありそうではあるけれど、それはそれでひとつの効果であるのもまた事実。

 一風変わったミステリの真髄をぜひその目で。

 誤植情報:

P.31「ただちょっと悪性の消化不良の発作にすぎないのだがら、すぐに良くなるといって、」

すぎないのだ[か]ら

4488167012黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)
池 央耿
東京創元社 1976-12

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#旧本が好き!サイトのドメイン処理の不備により、意図しないリンク先となってしまうということで旧アドレスへのリンクを消去しています。(2012/02/12)

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本家の黒豆をはじめて見る

 きょうの料理で土井善晴さんがおせち料理を紹介されている。黒豆もあったので本家のレシピをあらためて見ようということで見たら、少し分量が違っている様子。まあ、今風に少し変えたようなことも言われていたし。

 とはいえ、すべての材料をいれて沸騰させ、熱いうちに黒豆をいれて一晩置いて味をしませつつ戻すという手法とかはそのままで、これほど失敗のない煮方もないと思うので、黒豆は手間がかかってと思っている人はぜひ試すといいと思う。

 ちなみに今回の紹介では、黒豆 300 グラムにたいして、砂糖が 250 グラム、塩大さじ 1/2 、醤油カップ 1/2 、重曹小さじ 1/2 だったか。

 色をよくするために錆び釘をさらしに包んで一緒に煮たのはよくあること。ほほうと思ったのは落し蓋か。さらに8時間弱火で煮るってのは、実際そのくらいは煮ていたなと思えば納得も行く。

 もっとも、丹波黒を買うのはあまりに高くて無理なので、地元の普通の黒豆。すでに確保してあるので暮れになったら煮る。ちょっと甘さを控えて煮るとしようかな。

黒豆を煮る: つらつらぐさ

B002VAFG0GNHK きょうの料理 2009年 12月号 [雑誌]
日本放送出版協会 2009-11-21

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演出

 12 日放送分の「外事警察」。団地の一室に多量の爆弾を隠し持っているとされたテロ。突入するということで住民を避難させるって場面がなんとも微妙だった。

 制服警官が走り回って避難させていたんじゃ、本物のテロだったらまったく意味をなさないような。なんのために悟られないように捜査をし、準備をしていたのか。

 もっとも、日本の現状なんてこんなもんなんですよ、という批判的な意図があったのかもしれないし、あるいは偽情報だったから別にそこまで演出しなくてもということだったのかもしれないし、あるいはあるいは。

 なんにせよ、せっかくいい感じに作られていたドラマだっただけに、ちょっと興醒めする場面だったなあ。

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TSNETスクリプト通信第7号でました

 [ TSNETスクリプト通信第7号 - TSNETWiki on TextWorld ]

 るびま 28 号から遅れること数日、TSNETスクリプト通信第7号も発行されました。お疲れ様でした。

 今号はなんといっても ISSN 番号が付与された最初の号ってのが特徴でしょうか。PDF 形態で発行されている定期刊行物がどれほどあるかは知らないし、それらがどれほど ISSN 番号を持っているのかも知らないけれど、あんまり(まだ)例がないのではとも。

 そんな記念の号ということもあってはじめて参加もさせていただきました。恥をさらしているとも言いますが、すでにここという場でさらしているのだから恥の上塗りというところでしょうか。

 かずひこさんの Rubyist Magazine - Rubyist にできること もありましたし、身の丈にあったことをしてみようと思っているところ。チープなのは仕様ですので悪しからず。

 るびまも TSNETスクリプト通信もますます盛んに続きますことを。

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るびま28号

 [ Rubyist Magazine - Rubyist Magazine 0028 号 ]

 るびま 28 号がでましたね。お疲れ様でした。今年はなんだか活発です。

 さらに待望の「帰ってきた Rubyist Hotlinks #22 」があります。nari さんなのにギャラリーが異様に多くて、途中だれのインタビューなのかわからないような状況も(笑)。ま、それも含めて面白いんですが、やや nari さん色が薄れてしまった感もあって少しばかり残念な気もします。次回は yhara さんということで、それも楽しみ。さらにはとうとう、ささだ さん登場か! という展開を期待させるのですが、どうでしょう?

 ゴルフは最終回ということですが、かつての「sed パズルブック」とかを思い出すようで、ゴルフブックを出してみるってのもよいのでは、とも思ったり。

 jpmobile は、以前の Ruby会議で見たはずなんですが、こんなに簡単便利でよいのだろうかという。

 なかなか読み応えたっぷりの 28 号でした。

#とうとう空を飛べる!

4267018219鉄人28号 1 (潮漫画文庫)
潮出版社 2009-02

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どこ?

 そういえば、今更ながらだけれど、先日 11/26 放送の「奇跡体験! アンビリバボー」。映画「2012」の関連でコーナーを持っていたのだけれど、太陽の観測映像の提供元として表示されていたのは、

飛田天文台

 という文字。いったいどこの天文台なのだろうかとしばし悩んでしまいましたよ。

20091126飛田天文台
( Yahoo!JAPANテレビ Gガイドから )

 太陽観測でといったら飛騨天文台ではないかと思うのだけれど。

 ま、いつものことですが。

京都大学大学院理学研究科附属天文台 花山天文台/飛騨天文台

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タイガー

 昨夜放送の NHK 「日米開戦を語る」を見ていてあらためて思うのは、頭でっかちのお偉いさんがよってたかってストラテジーゲームに興じていただけというところか。今風にいえばさながらテレビゲームに夢中になっているとでもいうか。

 実戦経験などなく、世界情勢や社会情勢をあわせて総合的に判断する能力にかけたまま突き進んだというか。もっともそれを訴えた個人もなくはなかったわけで、戸高さんではないけれど「思考能力を持たない組織」の力に流されるように個人の意見が黙殺されていってしまった。

 たとえていうなら「コックリさん」みたいなものか。

 踊る大走査線の青島刑事の台詞じゃないけれど、軍令部にとっては「戦争は現場で起きているのではなく、会議室で起きているのだ」とでもいうところ。

 そうして生き延びているのもまた戦地に赴くことなどなかった偉いさんだったり。後世に残すためにと反省会を録音したのはよしとしても、確かに「言いたい放題をいっている」だけで、時に笑い話のように語っていたりするのは、やはり他人事としてしか見ていないのだろうか、とも思ったり。

 なにより、記録のために録音しておきながら公開する意思はまったくなかったわけでもあるし、第三者の出席をかたくなに拒んでいたのも、結局仲良しクラブの域を出る決意まではなかったということなのかも。

 今も昔も日本の姿はまったく変わってないわけで、こうした風土はきっとこれからもそうそう簡単に変われるものでもないのだろうなあ。

 事実を事実としてありのままに残せる時間はもうそう長くないということをしっかり認識して、残す作業をしなければ貴重な経験はあの世に持ち去られるわけか。

 この夏は幸いにして「東京裁判を読む」を読むことができたけれど、あらためてこのあたりのことを読んだりして知ることは必要かもしれないなあ。

4582766714昭和史 1926-1945 (平凡社ライブラリー)
平凡社 2009-06-11

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4582766722昭和史 戦後篇 1945-1989 (平凡社ライブラリー)
平凡社 2009-06-11

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4532167086「東京裁判」を読む
日本経済新聞出版社 2009-08-04

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4569709702[証言録]海軍反省会
戸高 一成
PHP研究所 2009-08-01

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 今も昔も、結局日本。

B000AXQQF0踊る大捜査線 コンプリートDVD-BOX (初回限定生産)
君塚良一
ポニーキャニオン 2005-11-25

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時の娘


4488715036時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 (創元SF文庫)
中村 融
東京創元社 2009-10-10

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 本が好き!経由で献本していただきました。ありがとうございます。

 遠距離恋愛といえば恋愛におけるロマンを思わせる。今の時代ならば携帯電話もあるとはいえ、直接会える機会が少ないということからいろいろ難しい面もある反面、離れているからこそ思いが募るということでもある。

 それでも遠距離とはいえ距離の隔たりであれば、解決する術は普通にあるけれど、それが「時」であるとなると。

 SF は想像力の極致を描く。時を超えたロマンスはまさに SF の本領発揮。そんなさまざまな中短編を 9 編集めたロマンティック時間 SF 傑作選が「時の娘」。フィニイの名前にひかれて手にとったものの、他の多くの作家は初見。さて、どうだろうかと思っていたのだけれど、いずれおとらずアイデアに富んで味わいの異なる作品たちを前に、まさに傑作選の名に恥じないものでした。

 シラスの「かえりみれば」はふしぎな昔語りのようで、今語っている彼女はではどうなるのかと不思議に収束するおとぎ話のような面白さ。

 ファイラーの「時のいたみ」はウィットに富んだ結末。

 ヤングの「時が新しかったころ」、ハーネスの「時の娘」は時間を前後しつつ見事に物語が整合していくさまがなんとも心憎い。

 ムーアの「出会いのとき巡りきて」はシャンブローのムーアとはまた違った味わい。

 グリーン・ジュニアの「インキーに詫びる」はかなり難解で、おおざっぱな雰囲気はつかめたものの、まだその奥深いところまでは見えてこないところ。確かに前衛的。

 そして、フィニイはやはりフィニイ。あの独特の柔らかな時代の雰囲気を存分に描きながら、不思議な時のロマンスが展開される。

 もちろん、これらをハード SF 的にみたらいろいろアラを探したくなるかもしれないけれど、それは野暮というもの。時というやっかいなものを相手にしてしまった数々の恋の物語。ひとときそんなロマンスにひたるのも、時にはよいのでは。

 フィニイの時間 SF といえば、やはり「ふりだしに戻る」の綿密に描かれた世界はひとつの究極ともいえる世界。「ゲイルズバーグの春を愛す」の表題作も本書に収められた「台詞指導」に通じる世界を描いているし、ロマンスという点では「愛の手紙」などが切なく残る。

 なにかとせわしない時代だからこそ、こんな作品がもう一度見直されるべきなのかもしれないか。

収録作品

「チャリティのことづて」ウィリアム・M・リー
「むかしをいまに」デーモン・ナイト
「台詞指導」ジャック・フィニイ
「かえりみれば」ウィルマー・H・シラス
「時のいたみ」バート・K・ファイラー
「時が新しかったころ」ロバート・F・ヤング
「時の娘」チャールズ・L・ハーネス
「出会いのとき巡りきて」C・L・ムーア
「インキーに詫びる」R・M・グリーン・ジュニア


 お正月が近いからって、双六ではないよ。

4042735010ふりだしに戻る〈上〉 (角川文庫)
角川書店 1991-10

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 珠玉の名品集。

4150200262ゲイルズバーグの春を愛す ハヤカワ文庫 FT 26
福島 正実
早川書房 1980-11

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 マリオンには会えないのか。

4042735037マリオンの壁 (角川文庫)
Jack Finney
角川書店 1993-02

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#旧本が好き!サイトのドメイン処理の不備により、意図しないリンク先となってしまうということで旧アドレスへのリンクを消去しています。(2012/02/12)

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ボタンonボタン

 しばらくぶりに Ruby/Tk を使ってみたら、なんとも奇妙な状況に遭遇。一見なんの問題もないように思ったのだけれど、実行してみると奇妙なことに。

require 'tk'
f = b = fb = []
3.times do |i|
 f[i] = TkFrame.new.pack
 3.times do |j|
  k = i * 3 + j
  b[k] = TkFrame.new(f[i]).pack('side' => 'left')
  b[k] = TkButton.new(fb[k], 'text' => "#{k + 1}", 'width' => 7).pack
 end
end
Tk.mainloop

Tkframeeach


 なぜか一行目だけボタンの上にボタンが表示されてしまう。二行目以降は問題ないのに。

 あれこれしている中でふと次のようにしてみたら、なぜか解消された。謎。まあ、こういう例は pack を使わずに grid を使うべきといってしまえば、それまでなのだけれど。

require 'tk'
f = Array.new(3)
fb = b = Array.new(9)
3.times do |i|
 f[i] = TkFrame.new.pack
 3.times do |j|
  k = i * 3 + j
  fb[k] = TkFrame.new(f[i]).pack('side' => 'left')
  b[k] = TkButton.new(fb[k], 'text' => "#{k + 1}", 'width' => 7).pack
 end
end
Tk.mainloop

Tkframeeach2


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