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煮干に帰る

 今の生活からちょっと前を思い出すと、いったいかつてはどうやっていたのだろうと思うこともある。電子レンジなどはその典型かもしれない。電子レンジがなかったころ、ご飯の温めやおかずのあたためってどうやっていたろうか。

 蒸し器を使って温めたことはあったなと思うものの、日常的にやっていたかというと、あまりそういう記憶もない。まあ、自分でやっていたわけではないのだから覚えてなくても無理はないとはいえ、我が家に電子レンジがやってきたのは、さほど早い時期ではなかったので経験がないわけではないと思うのだけれど。

 ご飯であればおじやにしたり、チャーハンにしたりということは多かったかもしれない。いや、当時でいえばチャーハンというよりは焼き飯というほうが正しかったかも(チャーハンと焼き飯の違いはどこにあるのだろう)。

 同様に、いまでは手軽に使える顆粒だしの素が便利だけれど、鰹削り節や昆布からとる出汁も簡単なのでとテレビ番組などでもよく扱われるようになってきた。といっても、考えてみると庶民的なところでかつて一番手軽に使われていたのは煮干じゃなかろうかと。

 味噌汁といえば煮干をいれて作っていたし、そのまま具材として食べてもしまっていたし。カタクチイワシなわけだから魚としての栄養もそのまま摂って出汁にもなるなら、こんなありがたいことはないのじゃないか。鰹削り節や昆布では、そのまま具材にして食べてしまうというのはちょっと厳しいものがある。鍋にしたときの昆布あたりは別としても。

 ということで、近年煮干を復活させている。上品に仕上げるなら頭や内臓部分は取り除くというのだけれど、日常的な用途にだったらそんな必要もないと思うのでそのままいれてそのまま食べてしまう。水からいれて数時間おいておけば出汁が取れる。実際には 1 リットルあたりに 2 本程度いれるだけで出汁は取れるらしいが、食べることも目的としているのでザッとつかんで 10 本程度まとめてつかう。

 味噌汁はもちろん、煮物でもなんでも。カレーにだって使ってしまう。カルシウムもとらないとね。

 顆粒だしの素にも栄養が凝縮されているのかもしれないけれど、どうしても塩分の多さも気になる。価格の点でいっても出汁+魚という観点まで考えると、煮干は案外安いんじゃないかと。今 300g くらいの煮干を買うとひと月くらいは十分に間に合う。人数にもよるけれど、別に魚を購入したり調理したりということを思うと、案外こんなに便利なことはないようにも思う。

 もちろん、顆粒だしの素にも便利さはあるし、それはそれでよいとして、無理しない程度に昔ながらの生活を見直してみるのは案外悪くないなあと思っているこのごろ。

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