« 外法 | トップページ | 書籍索引を修正 »

天地珍

 [ 遠藤諭の東京カレー日記: 洋書の背表紙・知らないのは私だけ? ] きむらさん経由で

 こういう事実は知らなかったです。天から地と地から天という異なる向きになっているパターンがあるとは。ちなみに手元にあったものは天から地でした。

 で、明確な理由は見つかってないようでしたが、少なくとも天地の向きに流すのは製本技術が生まれたころからの理由になるのではなかろうかと想像。

 古来、本は縦に置くものではなく横に寝かせて置く(保管)するものでした。これは現在でも本質的にはそうしたほうがよいわけではあるのですが、扱いが面倒になるのでどうしても立てておくようになってしまいます。なぜ横かというと製本が壊れてしまうから。

 いわゆるハードカバーである上製本は、表紙に厚紙などをいれて本文である束の部分が中空に浮くような形になってしまいます。このため、長年立てたままにしておくと下がってきて背の部分に無理がかかり傷む原因になります(背の天に近いほうが引っ張られて、ゆくゆくはそこから次第にやぶれていく可能性が)。現在では接着剤や技術的なもので、そこまでということは普通にはないですが、手にとって見ると確かに斜めになっているのを確認することができます。

 上製本の製本が行われはじめた頃は、恐らくその重みによる経年変化に耐え切れるような技術や材料はなかったのではないかと思うので、そのために本が壊れてしまうのを防ぐためにも横に保管するのが基本だったようです。

 とすると、表紙側を上にするのか下にするのかということになりますが、上にするほうが直感的な感じはしますから、この状態で背の文字の向きを考えると天から地への流れになるのではなかろうかと。

 そんなふうに考えると、基本としては天から地の向きなのかなとは思うのですが、その逆が生まれた理由はちょっと想像がつかないです。

 ちなみに、昔、束部分が下がってしまうのを避けるために、ハードカバーに下駄を履かせていたことがあります。表紙との差の部分に相当する厚みにボール紙などを貼り付けたものを用意していれます。こうすることで支えができるので下に下がる(背の部分は引っ張られているのでノド(だったかな)の部分が下がってしまう)のを防ぐことができます。

 さすがに面倒になってしまっていまはやっていませんが、ひところやってみたことがあります。残っていないかと思ったのですが、ちょっと見つからないようです。

|
|

« 外法 | トップページ | 書籍索引を修正 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/28835/46794291

この記事へのトラックバック一覧です: 天地珍:

« 外法 | トップページ | 書籍索引を修正 »