テケテケな日々(Ruby/Tkメモのまとめ)
永井さんによる Ruby/Tk の 256 倍シリーズは出ているのだけれど、残念ながら絶版状態で入手は不可。ただ、せめてリファレンスマニュアルがひととおり整備されていれば、一応の下地は揃うので利用のための壁が低くなるのだろうなとは思います。で、先の RubyKaigi2009 の LT では、ドキュメント整備がはじまっているといった話もあったので、そのあたりにも期待したいところ。(ちょうど案内がでましたね)
実際に今回使ってみて思うのは、手軽に GUI 環境を作るには案外簡単で便利、そしてまずまず必要十分なものが作れるのではないかなということ。
もちろん昨今の華やかな印象の GUI と比べたら、やや貧相に思うこともあるかもしれないけれど、あるいはそのあたりはテクニックでカバーできるのかもしれないし、手軽な GUI ということで割り切れるのであればなんら問題はないともいえるかも。
ただ、汎用として提供しようとしたときには問題もあるのだろうなとは思うけれど。Ruby そのものについては exerb とかがあるので実行ファイル化することができるけれど、Ruby/Tk を使うにあたっては Tcl/Tk のインストールが必要なので、そこまでは一緒にしにくいだろうと。別に Active Tcl をインストールしてもらうということもあるけれど、たとえば今回作ったものなどは、さらに ImageMagick のインストールも必要になってきてさらに困難を増すという。
そうなってくるとウェブアプリケーションというのは、そこにアクセスすれば誰でも使えるという意味で、便利な存在なのだなとちょっと思う。(Ruby/TkORCA がそれになるのかも)
とはいえ個人的に使うのであったらまったく問題はないので、手軽な GUI プログラムとするにはよいのではないかなと。ドキュメントの不足についてはおいおい充足されていくであろうし、現状でもウェブ上にはそれなりの情報がある。いくつかの書籍についてはいまだに入手可能でもある。最終的にはソースを読むとかもあるけれど、ひとまずは Tcl/Tk の Tk の項を読めば(英語だけど)、どんなオプションなどがあってどう使えばよいかはわかる。
なにしろ Ruby/Tk は Ruby にそもそも同梱されているのだし、お手軽さは十分。とりあえずの GUI 環境としてはじめてみるのがよいのではないかなと。
折りよく永井さんが Ruby/Tk の情報サイト(wiki)を公開されたというので、こちらのほうがいろいろ情報がまとまっていてよさそうです(わたしのメモよりも)。
Ruby/TkORCA と聞いて、NaCl で作られたレセプトシステムの ORCA を連想したのだけれど、まったく違っていた。電子レセプト化は推進の動きがあるものの、なにかと問題も多くてなかなかに険しいところもあるらしい。せっかくの ORCA が標準として導入されたらよいのに、などと素人目には思ってしまう。
#今回はこれでお初にしようかとも思ったのだけれど、まごまごしているうちに時間が過ぎてしまったのでした。
カンバーック!
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抑えておきたい。
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