新番組三題
土曜日夜はちょっと興味をひいた新番組があったので立て続けに見てみた。「陽炎の辻3」はこれまでを踏まえて普通に安定しているのでよし。
「追跡!AtoZ」NHK
NHKスペシャルが分裂するとか言っていたのはこのことらしい。テーマはよいのだけれど番組作りはおせじにも褒められない(もちろんわたしの印象として)。
まずもって地下組織みたいなスタジオの作り。なにゆえそんな暗いイメージでなくてはならないのか。社会の暗部を探り出すとでもいうのかな。それにしても妙。
ゆらゆらと動き回るカメラ。いい加減やめて欲しい。リアルな今を演出したいのかどうかは知らないが、落ち着かないだけ。収録による編集のはずなのにやたらとフレームに人の頭が切れて入ってしまったりしてみっともない。
稚拙なパネル。予算がないのか、それとも手作り感を出したいのかしらないが、切り張りした紙をセロテープではりつけましたみたいなつくりになっているのはどうもみっともない。予算が本当にないならいっそホワイトボードにでもきちんと書いてもらったほうがよい(さだまさしの夜中にやっているアレみたいにね)。どうせ作るなら普通に作ってもらったほうがよほど印象もよい。民放でも多用されすぎている、いちいち紙で隠したりというのはやめるべきだ。それこそ「明日のエコでは間に合わない」ってものでしょう。
旧来の「NHKスペシャル」での同様の番組の手法のほうがはるかによかったと思うのはわたしだけではないと思うけれどなあ。今後も見続ける気にはちょっとなれない。
「ザ・クイズショウ」日本テレビ
面白い発想ではある。ただ、テレビ局が正義なのだ! というなんだか「真相報道バンキシャ」の事件をどう思っているの? という感じは否めないかも。
フジの「世にも奇妙な物語」のような単発の作品としてなら面白いとは思うけれど、今後も同じシチュエーションで展開するとなるとちょっと無理がある。司会者の過去についても謎めかしてはいるけれど、すっかりネタが割れてしまった気がするのだけれど、それは甘いだろうか。
普通のテレビ局的な設定だけに無理があるのがちょっと不安なところ。とはいえもう少し見るかもしれない。
「ワンダーワンダー」NHK
こちらも分割された「NHKスペシャル」の一派らしい。が、こちらはNHKらしいといってはいけないが、まとまった作りでじっくり見られる。
とはいえ、初回の結晶洞窟のインパクトが強すぎて、次回のテーマがなんともさみしい感じは否めない。広い意味でそれも驚きだろうけれど、なんだかテーマを広げすぎるとつまらなくなりそうな予感もする。「サイエンスゼロ」とか「地球ドラマチック」とかとも競合するような気がしないでもないけれど、テーマ次第では面白くなりそうな予感はある。
結晶世界といったらバラードしかないでしょう。
結晶世界 (創元SF文庫) 中村 保男 東京創元社 2000 by G-Tools |
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