機種変更といいつつの契約変更につらつら思う
ソフトバンクモバイルの 2G サービスが 2010 年 3 月に終了するのを受けて、3G に変更しなくてはならずあらためて機種の選定とか料金プランやオプションサービスなどいろいろ確認する。もっとも料金プランに関していえばほとんどホワイトプラン以外を選択する必要性がないような状況ではある。
それはともかく、新スーパーボーナスとかいろいろ間違って理解しやすいことやら、意外ともはや意味をなくしつつありそうなポイント制度(マイレージポイントといっているもの)とか、方向性があきらかに変わっているのかもと感じたり。
カタログにも記載はあるものの、「実質負担0円」とかいう記述はやはり誤解を招くような気はするのだが。新スーパーボーナスで契約すると、月々の支払いから特別に割り引いてくれる金額というのが、購入した携帯電話機ごとに設定されていてその分支払いが少なくなる。今はこれを「月月割り」という名称にしている。最近は比較的分かりやすく図示されているとは思うけれど、割り引いてくれるのは端末代金からではなくて、基本使用料やオプションサービス料、通話料などの合計に対して。端末代金の分割支払い金からは割り引かれない。
仮に基本使用料などの合計が月月割りの割引額で相殺される金額だったとしても、端末代金の分割支払い金は必ず支払いが発生する。
月月割りの割引額よりも基本使用料などの合計が少なくても、余った分が端末代金の分割支払い金から割り引かれるということはない。
これまでにたまったポイントを端末代金に充当することができるけれど、購入時に設定されている端末代金、月月割りの割引額によっては使い方が異なる。
分割端末代金と割引額が異なる場合に、その差額分だけにポイントを使うことができる。
もしも、分割端末代金と割引額が同じ場合(これをもってして実質0円機種といったりするらしい)には、分割払いではなく一括払いであればポイントを使うことができる。
ゆえに、分割で購入するのであればどこで購入してもさほど差はないが、一括であれば家電量販店などで購入したほうが得だったりすることもある。一括で購入するので量販店のポイントがついたり、あるいは量販店のポイントを購入費用にあてることもできるので。
ただ、ポイントを使うにも昨年あたりから制限ができて、使用可能な上限ポイントが価格設定によって設けられることになった。先ほどの分割端末代金と割引額との差額によって使用可能ポイントの上限が決まってしまう。ボーダフォン時代も含めたアフターサービスのための保証サービスに加入していると、端末購入代金から一律 3150 円(3000 ポイント)を割り引くというのもこの上限の範囲に含まれる。
計算式は、
(差額 * 24 - 3150 )/ 1.05
ただし、ポイントの使用は 1000 ポイント単位に限られる。ということで使用したいポイント数と差額との関係を表にしてみる。(2009/3 現在においての上限設定)
ポイント | 差額 | ポイント | 差額 |
---|---|---|---|
1000 | 175 | 21000 | 1050 |
2000 | 219 | 22000 | 1094 |
3000 | 263 | 23000 | 1138 |
4000 | 307 | 24000 | 1182 |
5000 | 350 | 25000 | 1225 |
6000 | 394 | 26000 | 1269 |
7000 | 438 | 27000 | 1313 |
8000 | 482 | 28000 | 1357 |
9000 | 525 | 29000 | 1400 |
10000 | 569 | 30000 | 1444 |
11000 | 613 | 32000 | 1532 |
13000 | 700 | 33000 | 1575 |
14000 | 744 | 34000 | 1619 |
15000 | 788 | 35000 | 1663 |
16000 | 832 | 36000 | 1707 |
17000 | 875 | 37000 | 1750 |
18000 | 919 | 38000 | 1794 |
19000 | 963 | 39000 | 1838 |
20000 | 1007 | 40000 | 1882 |
41000 | 1925 | ||
42000 | 1969 | ||
43000 | 2013 |
保有している、あるいは使用したいポイント数(必要であれば保証サービスの 3000 を加えた数字)に該当する差額の数字よりも実際の差額が大きい端末を選択すればポイントはすべて使うことができる。もちろん反対に差額から使用可能なポイント数を見てもよい。(たとえば、保有ポイント 7000 + あんしん保証パック 3000 = 10000 ポイントを使いきりたいならば、差額 569 円以上の機種を選べば使い切ることができる)
で、現状ではポイントの使い道としては端末購入の際に利用するか、オプション品(充電池や充電器、充電ホルダーなど)を交換するしかないので、長く使う人にとってはポイントを失うことも多くなるかも(ま、以下で試算するようにさほどたまらない可能性も高いわけではある)。
参考までに差額 5000 円までのポイントを算出してみるなら、
# coding: sjis
d = 1
t = 1000
while d < 5001
p = ( d * 24 - 3150 ) / 1.05
if p / t >= 1
puts "差額:#{d}, ポイント:#{p}"
t += 1000
end
d += 1
end
とはいえ現状のポイント付与体制を見ると、あまり膨大なポイント保有というのはあまりないかもしれない。
というのも、まず支払い料金の 100 円ごとに 2 ポイントというのが基本ポイントなのだが、現状では概ねこれ以外にポイントがつくオプションサービスがない。説明には「オプションサービスによってはサービスポイントがつく」とあるのだが、現行の「あんしん保証パック」などには以前の類似のものにはあったポイント付与に関わる明記がない。ウェブサイトで調べてみても具体的には出てこないので、基本ポイント以外は最新のサービスにおいては存在しないとすると、さほどポイントは増えないのではないかと思われる。
仮にホワイトプランで、パケット定額をつけてあんしん保証パックも入ったとして、
980 + 4410 + 315 + 498 = 6203
携帯電話機は最新の高機能のものだと分割代金が 3980 円で割引額が 2000 円くらいなので、これとして、
3980 + ( 6203 - 2000 ) = 8183
ここにあとは通話料も加味してなのだが、ソフトバンクへかけるならほとんどの時間帯が無料でかけられるので、その他への通話としてももはやそれほど多くないと仮定して(もはや通話よりもパケット通信が主流なのではという情勢を思えば)、ざっと、
合計 10000 円
としてみる。(ポイント割引をいれてないが、仮定のはなしなので)(さらに 2 万、3 万はざらという使い方の人も案外多いかもしれないけれど)
毎月のポイントは 10000 / 100 * 2 = 200 ポイント。年間で 200 * 12 = 2400 ポイント。ポイントの有効期限は 3 年なので最大でも 2400 * 3 = 7200 ポイント、となる。
あんしん保証パックでの購入代金割引の 3000 ポイント相当とあわせても 10000 ポイント分なので、端末分割代金と割引額との差額が 569 円以上の機種でようやくポイントをすべて使えるという状況。先に使っていた端末と同等の 3980 円するような機種を買うとしてもあまり安くはならない。
もっとも、そもそも毎月 10000 円を支払うことに抵抗もなく、高機能な最新機種を買えるという人にとっては、あまり関係のない話かもしれない。
ただ、以前よりはポイントに関わるメリットが薄いような印象はあるような気がする。
ホワイトプランのこともあって、ソフトバンク同士の通話(あくまでもホワイトプランからかける場合ではあるものの)は無料となる時間がほとんど。家族割引であれば 24 時間無料だ。
となればどこで収益をあげるかといったらパケット代金に求めるしかないのは当然で、ゆえにパケット通信を多用するウェブサービスに力をいれている昨今というわけになる。実際、ウェブに限らずともメールで用事を済ませることも多いわけで、とすればもはや携帯電話機は電話機というよりもパケット通信端末という意味合いが強くなっていて、「え、電話もできるんだ、これ」といった話にもなりかねない本末転倒な状況になってきているのかもしれないか。
であれば、もはやホワイトプランにおいての通話料”有料”時間帯の廃止を行っても帯域を逼迫させる影響はあまりないのではないか、などとも思ってしまう。(あくまでも素人考えで)
2G サービス終了とともにボーダフォン時代につくられた「ラブ定額」という 1 回線のみ指定で通話料無料になるサービスも終了になるのだが、その代わりが出てくるというような動きはない。
ここまでパケット料金に依存する動きが加速しているのだから、4 時間あまりの有料時間帯などという面倒な規制を廃して、よりすっきりしたプランにしてくれるとうれしいのだがなあ。
#2G から 3G への変更に際しての料金プランなどの変更は当日から適用されると知らずにいたので、うっかりまだ定額サービスなど使えるつもりでいた。あぶない。なにごとも慎重に確認・検討しておかなくてはなあ。
#ふと気づいたけれど、テーブルタグの無駄な空白問題や引用タグでの改行不具合が修正されている様子。
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