女性が部下をもったら読む本
![]() | 女性が部下をもったら読む本 (DO BOOKS) 蓮尾 登美子 同文館出版 2008-11-26 by G-Tools |
本が好き!経由で献本していただきました。ありがとうございます。
女性に限らず、これまでどのような形であれ人を使って仕事をしたことがないという人には入門として役立つ(かもしれない)本。反意としては、特筆するようなこともなくごくごくあたりまえのことが大半をしめていて、この程度の入門が必要ということは、それすらもわからない教えて君、マニュアルがないとなにもできない人々が多いということなのか? というところ。
本当にごくごく初歩的な、正直普通に知っていたり体得できていて然るべきことがらがほとんどなので、入門の入門という印象がどうしても強い。もしも先にも書いたように、ここまでしないとならないほどの状況に昨今の人間形成(ことに若者?)が陥っているとしたら、ちょっと危機的なものを感じざるを得ないともいえるか。
本としては悪くない。できるだけ分かりやすい例題をあげて理解を助けようとしている。堅苦しい物言いでもない。入門の入門だけにそこまでという印象もあるわけだけれど、そういう目標であればそれは正しいというところ。
一方で女性のほうがこういう点でよいということをわざと挙げていたりするのだが、あまり女性に特徴的な印象をもてなかった。いや、結婚や妊娠、出産という事柄との関連はもちろん女性にこそ特有であるが、そうでない部分のこだわりはちょっと的外れというか無理強いというところも多いのでは。
だからこそ冒頭に書いたように、女性に限らずまったくもって初めて人を使うことになった人への入門の入門という位置付けこそが正しいのではないかなと。
「デキの悪い部下とのかかわり方」の章では、
まず本人に、(中略)自己改革したいかどうかの意思確認をしてください。本人にその気があり、あなたもサポートをする覚悟があれば、愛情をもってその改革に取り組んでいきましょう。
と書かれており、以降具体策を示しているのだが、本人にその気がない場合については言及されていない。それはもう決まっているだろう、ということかもしれないが、本書を読もうと思う人は一から十まで教えてもらわないとならないマニュアル人間なので、たった一言であっても言及しておくべきだったかとは思う。
終わりのほうででてくる「経験の棚卸」というのは河野さんの書いているディケードみたいなもので、書き方はどうあれ、己を知るという意味においては有効なことだろうなと。もちろんそこまで細かく考える必要は必ずしもなく、自分がなにをしてきてなにが出来るといったことを確認しておくということは、人生の節目には重要かもしれない。
ちなみに P.109 に「今までの経験測をもとに」と書かれているのは、当然ながら「経験則」の誤りだ。
時々はいる図版がいまひとつ微妙な出来なのが残念ではあるが、本当に右も左もわからない人が手に取る最初の一冊という位置付けであるなら、悪くはないかもしれない。
この手のバイブルといえばやはりカーネギーってものでしょう。
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