うそうそ
![]() | うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫 は 37-5) 畠中 恵 新潮社 2008-11-27 by G-Tools |
さて今回の若だんな。念願かなってはじめての遠出となるわけでございます。湯治に行ってゆっくりとお湯につかれば多少は元気な体になるのではないかということで、箱根まで佐助、仁吉、兄の松之助と四人ででかけたわけでございます。店の船ででかけたものの船に乗り込むやいなやなぜか佐助、仁吉が見当たらない。到着して船を下りても姿はない。普段であれば若だんなを心配して夜も日も目をかけて離さないふたりがまったく気配をみせず、連絡すらない。
やむなく兄松之助とふたりで宿に入ったものの、湯にもはいらない間にかどわかされる。道中天狗に襲われたり、なにやら剣呑な村人の集団に襲われる、女の子には石つぶてをなげられる。ふんだりけったりでございます。みながみな若だんなに嫌悪やら憎しみやら、諸悪の根源は若だんなであるという認識で探し回るのでございます。とんと覚えのない若だんな。やがて、それがとんでもなく深い問題をはらんでいるとわかり、病身をおして騒動を治めるために出かけていくのでございました。無事騒動はまるく治めることができるのでございましょうか。若だんなは湯につかることができるのでありましょうか。
ひとたび頁を繰ればたちまちにしゃばけの世界。鳴家(やなり)たちの活躍もめざましい話の続きは読んでのお楽しみにございます。
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