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アニメーションの色職人


4198607265アニメーションの色職人
柴口 育子
徳間書店 1997-06

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[ 崖の上のポニョ II ::更新日記 ]

本日記のキーワードに「宮崎駿」を加えることにした。しばらく、書籍購入出費が増えそうだが、同時代人として宮崎駿がいたことを喜んでいる。「もののけ姫」以来のお付き合いではあるのだが・・・

 確かにあの年の「もののけ姫」フィーバーは、正直に言えばうんざりするようなものがありました。わたしのような天邪鬼な昔からの宮ファンにとっては。実際、そのあたりから劇場に足を運ばなくなったようにも思います。もちろん「もののけ姫」はアニメーションとしてもよい出来ですし、物語もよい視点で描かれていてなかなかの大作だと思っています。ただ、ちょっと風呂敷を広げすぎてしまった感は否めませんでした。そろそろジブリも終わりか、と思わせるものがあったのでした。

 「千と千尋・・・」ではやや目先を変えてみたものの、やはりテーマの重さはいかんともしがたく、「ハウル・・・」にいたってはちょっと作品として失敗しつつあったのでは、などと身勝手に思ったりしています。

 その点では「ポニョ」は起死回生かもしれない。これが最後という言葉は常に言われていたので、年齢的なことを無視すれば社交辞令的に受け止めておけばよいのだろうか、などと思わなくもないです。

 それはともかく。終始、色彩を一手に引き受けてきた保田道世さんを描いたこの本はなかなか読み応えがあるかと思うのです。アニメ製作の現場を知らない人であればなおのこと。お薦めです。

4198605416出発点―1979~1996
宮崎 駿
スタジオジブリ 1996-08

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4000223941折り返し点―1997~2008
宮崎 駿
岩波書店 2008-07

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 おー、鳥影社がいい仕事してます。

4886298761宮崎駿の仕事 1979‐2004
久美 薫
鳥影社 2004-11

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