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信憑性

 このところのテレビやマスコミというのは同じ時期に同じ話題(人・物、事象)を取り上げるのがはやりなのだろうか。それでいてウチが始めて紹介するんですよといった雰囲気だったりするので、ちょっと興醒め。

 それはともかく。テレビ朝日系列の「近未来x予測テレビ ジキル&ハイド」でやっていた「脳指紋」というのは、面白いとは思ったものの、あれではなんだか眉唾に思えてしまう。

 一度見たものは脳内にすべて記録・保管されており、その映像なりを後から見せることでそれを検索して思い出したり、自然と反応してしまうというのが大雑把な内容。テストとして、被験者に4つの果物がそれぞれ描かれたパネルのうちのひとつを見せてから、4つを順次見せていったときの反応を見て、どれを見たのかを当てるということをしていた。果たして、それらの果物を一度も見たことのない成人というのはいるのだろうか? メロンとかリンゴとかなんだが。

 いや、そのパネルとしての映像なので、普段目にしている果物とは別の反応です。というのであれば、その後スタジオで行った実験で実際には選んでいなかったロープに反応があったのはどう説明するのかと思えば、過去にトラウマがあったのではないかとか言い出す。つまり実験にしようしたパネルそのものの映像でなくても反応があるということ。

 それでいて 25 年も前の殺人事件で有罪となっていた男にテストを行ったところ、現場の映像を見せても反応がないので無罪だと分かった、という事例を紹介していたのだが、その信憑性はどこにあるのだろう。現在のように毎日凄惨な事件の現場を映像で流しているのを目にしているわたしたちは、みな犯人なのだろうか?

 果物の実験にしても、仮にメロンを選択したとして、複数のメロン画像(ひとつだけ描かれているもの、複数描かれているもの、切ってあるものなどなど)を用意して反応が違い、やはり実際に見たものだけに反応しているというような検証は最低限必要なのではないのかな。それとも番組的にはそこまで時間が取れなかったとでも。

 面白い試みではあるのだが、なんとなく却って胡散臭さを覚えてしまうだけだったようにも思うのだがなあ。科学というのはゆるぎない検証のもとに成り立つものかと思うのだけれど。

 その点、「爆発レンジ」はそのお莫迦度といい、反面実用化したときの便利さといい、よほど期待と面白さを兼ね備えていてよかったなあ。

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