私と月につきあって
![]() | 私と月につきあって (富士見ファンタジア文庫 38-23 ロケットガール 3) 野尻 抱介 富士見書房 2007-01 by G-Tools |
昨年夏にでたばかりの4巻が入手困難状態が続いていたこともあって、古本なら案外あるだろうか? とか安く済むな、などと思って見に行った。あいにくと順番通りではないが3巻にあたる「私と月につきあって」だけ 100 円で見つけたので入手。が、家に帰ってよくよく見たらなんだかおかしいということに気づいた。古いほうを買ってしまったのだった。
もっとも内容そのものには違いはそうないであろうし、ということでひとまず読んだのだが、イラストのイメージが違いすぎてなんとも違和感ありまくりで読み終えた。もうすっかりあたらしいゆかりちゃんのイメージが頭の中に固定されてしまっている。
作者も書いているように、順番通りに読まなかったからといって話の辻褄が合わないといったことなどはないので、読むことに問題はなかった。ちょうどかぐやが月面の裏側からの映像などを昨年暮れくらいから送っていて、それらのニュースや番組を見ていたのもあって、そのイメージを思い浮かべながら読めたというのは、案外よかったかもしれない。地球の出とかクレーターの暗闇とか妙にリアルな映像で読むことができた。まさに今読むにふさわしい一冊かもしれない。
それにしても、ここで描かれるリセエンヌってあまりに極端なようにも思うが、まあ物語としての設定上必要な展開ではあるので、それは仕方ないのか。
物語の展開もわくわくさせてくれつつ、きっちりと検証されたデータなどに裏付けられたフィクションとして楽しめる。
とはいえ、やっぱりイラスト違いのままはくやしいので、後日買いなおすことにしよう。
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