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須弥山と極楽


4061157302須弥山と極楽―仏教の宇宙観 (講談社現代新書 (330))
定方 晟
講談社 1973-01

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 しゃばけで触れた「しゅみせん」とは、「須弥山」と書く。仏教の宇宙観に登場し、「高さ56万キロ、33人の天神が住む想像上の高峰」とされる。

 この本は昔、友人に教えられた一冊で、実に得るところの多かった良書。宇宙をどう捉えていたのかを詳しく解説してあり、宇宙観や輪廻・解脱といったところの解説へとすすんでいく。図や具体的な数字も多く添えられているのでイメージをつかみやすいというのも門外漢にとってうれしいところ。

 ちなみに「金輪際」という言葉もここからきている。風輪、水輪、金輪と重なったうえに大地などがあり、その中央にそびえるのが須弥山、というのが大雑把な世界。金輪と水輪との境が金輪際。

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コメント

はじめまして、馬車別当と申します。
「須弥山と極楽」は35年前に1刷で読んだ懐かしい本です。
光瀬さんの「百億千億」を読んだのもそのころ・・・
ちなみに、カバー裏の図をよく見ると、風輪の下に空輪とあります。
本文に説明はありませんがね。

私、故杉浦日向子さんの大ファンで、「しゃばけ」の表紙を見て
彼女の絵を思い出しました。
ちょっと読んでみようかしら。
ではでは。

投稿: 馬車別当 | 2008.12.11 23:03

わたしも杉浦日向子さんの絵を連想しました。

手元の12刷りには空輪の記載はないようです。

投稿: ムムリク | 2008.12.12 11:41

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