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おいしいのは、お蕎麦です

 新聞にでていた週刊文春の広告。内容は読んでいないのでわからないが、類似のことなのではないかなと思った。近年のバレーボールのテレビ中継のこと。

 昔、というときっと 20 年くらい前なのかもしれないが、当時は好きで見ていたものだった。ひとつにはそこそこ強かったからという理由もあるのかもしれないが、それだけではなかったはずだ。近年はさっぱり見る気にすらならない。ひとつは日本があまりにも弱くなってしまったことかもしれないが、それよりも強いのはアイドルショーでしかなくなってしまったことのように思う。

 おこちゃまな若いアイドル(という呼び名のタレント)を前面にだしてショーを繰り広げ、若い女の子をたくさん動員してテレビ的には観客がたくさんいるかのような映像が撮れる、ということなのかもしれない。随所にそれがはいってちっともバレーボールに集中できない。

 さらに選手のアイドル化も激しくて、これまでの苦難の道なんて過剰な演出をする時間が長くて見る気が失せる。どんなスポーツでも選手のファンはいるし、アイドル的な存在になったりというのはあるが、昨今のそれはちょっと度を過ぎているのでかえってしらける。

 テレビ局としてはすべては「視聴率」という実態のないお化けに振り回されて、本質を見失っているところなのだと思いたいが、主客転倒しているのかもしれないという思いもぬぐえないか。

 日本が弱くなったので、アイドルショーにしてなんとか視聴率を稼ごうとしたのか、はたまたアイドルショーにしたのでつまらなくなっただけなのか、そのあたりは定かではないものの、中継そのものがつまらなくなったのは間違いのない事実なのだと思うのは、おこちゃまに興味のない年寄りのたわごとなのだろうか。

 などと世迷言を考えてしまう見出しなのであった。

 「おいしいのは、お蕎麦です」八幡屋磯五郎

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