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ガリレイ

 このところ見たいと思うドラマ(に限るわけではない)が少ないなか、面白そうかなという印象だったので(何より東野圭吾だから)まずは見てみた「ガリレオ」。感想はさまざまあるようだけれど、なかなかに面白いとはいえそう。

 変わり者(といえるかどうかは意見の分かれるところかもしれないが)科学者と若い女性という取り合わせを思うと、なんとなく朝日系列の「トリック」との対比なのかな、と思わないでもない。もっとも変わり者っぷりは上田のほうが数段上だし、かけあいの面白さもやはりトリックのそれが上回る。いや、もちろんそういう方向のドラマではないのだろうから、それを比べるのは無理というものではあるのだけれど。

 殺人のためのトリックそのものがあまりにあっさり(その実証にかかる時間に比べて)しているのは、ちょっともったいないような気がしないでもない。優秀な科学者だから簡単に類推できるのかもしれないが、過程を楽しませるという点ではもう少しヒントをちりばめてからという展開のほうが視聴者にとっては面白いのではないかなとも思う。一時間で完結せずに二週で完結するくらいの余裕とでもいうか。まあ、そこまで引っ張るのは大変なのかもしれないけれど。

 本をぎゅっと押し付ける場面で「?」と思ったが、意外とそういうものではあるようだ。とはいえ、それをしたからページを繰る音が入らないというわけでもないのでは、と素人としては思ってしまうのだが。

 加えて、犯行に失敗するたびに、左足で畳を蹴るようにすり足をする場面と、取調室で机を蹴り上げる右足の違いが不思議だった。くせによってどちらが出てしまうか異なるということもありそうではあるが、やっぱりどちらか利き足のほうで無意識の行動はするものではないのかな、と。そのあたりの描写を強調するあまり、かえって気になってしまった。

 それでもたぶん見てしまいそうではある。原作も読んでみるか。

4167110075探偵ガリレオ (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋 2002-02

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4167110083予知夢 (文春文庫)
東野 圭吾
文藝春秋 2003-08

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