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笑うカイチュウ


4062645114笑うカイチュウ―寄生虫博士奮闘記 (講談社文庫)
藤田 紘一郎
講談社 1999-03

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 思い出したときに残しておかないと、過去の読書は埋もれてしまうので記録しておこう。

 この頃はテレビなどに出られることも少なくなった感のある藤田さん。ひところは学者先生がもてはやされたので結構目にする機会があったものだった。そうして続々と出版される本がみな類似のものばかりのようで、ちょっとがっかりしていたのも正直なところ。

 とはいえ、普通なら敬遠されるような寄生虫にこれほどまでの愛をそそげるというのもまた素晴らしいことで、科学的な意味だけでなくそうした世界を知っておくのは楽しみを増やしてくれこそすれ、がっかりさせられることはない。

 その意味でもやっぱり「笑うカイチュウ」が一番。この本を知ったのはラジオでの朗読の時間。仕事の手こそ止めないが、その面白さに正直毎日楽しみにしていたものだった。ただ、そのときは面白かったで終わっていたのだが、後年になって、そういえばと思い出して購入したのだった。すでに「空飛ぶ寄生虫」あたりもでていた時期だったろうか。

 なかでも好きなのは、若い医師にカイチュウの卵を顕微鏡で見せるくだり。

「キミ、見てごらん。カイチュウの卵、美しいだろう」

「先生、感動しました。黄金に輝いていますね。はじめて見ました」
「なに、キミは僕の実習をサボっていたのか? カイチュウの卵は必ず見せていたはずだが・・・」

 寄生虫といえば有名なシメサバの話なども笑えるけれど、反面教訓として覚えていなくてはな、とも思える、楽しくも有益な本なのであった。


 ほほう。

寄生虫博士のおさらい生物学
藤田 紘一郎
4062128357

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