まぼろし
![]() | まぼろしの邪馬台国 (1967年) 宮崎 康平 講談社 1967 by G-Tools |
吉永小百合が卑弥呼の役を、などというのでなんだ?と思ったら、「まぼろしの邪馬台国」だそうな。これは宮崎康平さんが独自に調査・考察した記録を出版したものなのだが、それを映画にする? 本の内容そのものではなく宮崎さん夫婦の人生を描くということらしい。
宮崎さんは失明したことで、魏志倭人伝を音で聞くということから邪馬台国を探そうと試みた。いまだ、諸説あるなかでなかなかに読み応えのあるひとつだと思う。
さだまさしとも親交があり、邪馬台国についてや詩についてもいろいろと語ったそうだ。「島原の子守唄」の作詞は宮崎さんの手によるもの(「おーどみゃ、しーまばらのー」)。 故人となった宮崎康平さんを歌った「邪馬臺(やまたい)」はなんとも胸を打つものがあった。
再び光があたるということになるのは嬉しい限りだが、願わくば文庫版が落丁のままに終わっているのをきちんと再刊しなおして欲しいところだ。
まぼろしの邪馬台国 (講談社文庫)
宮崎 康平
うつろひ プライス・ダウン・リイシュー盤
さだまさし 服部克久
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