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日本人のしきたり


4413040465日本人のしきたり―正月行事、豆まき、大安吉日、厄年…に込められた知恵と心 (プレイブックス・インテリジェンス)
飯倉 晴武
青春出版社 2003-01

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 刊行順と反対に読んだということもあって、むしろより強く感じたのかもしれないということもあるのでメモしておかなくては、と思いつつ日にちが経った。

 一読して思ったのは、いまでも刊行されていると思う「くらしの豆知識」という年度版ででている本のこと。暮らしのなかのちょっとしたことを教えてくれるもので、なかなか重宝する知識・知恵がつまっている。

 そうした知識のなかで人付き合いにからむ年中行事であったり、冠婚葬祭というものの決まりごとやどんなふうにしておくのが無難なのかといったことがらは、だんだん伝わらない世代が増えているのではないかなと、自分も含めて思うこともあり、そんな意味でこうした本の持つ意味というのはあるなと、あらためて思う。

 ただ、実用書としての編集ではないために、もうひとつ喰い足りない部分は否めないようにも思うが、それはこの本の趣旨ではないのだからしかたないのだろうね。とはいえ、季節をおって年中行事などについて簡潔に触れているので、一通りの知識を得ることができるし、最低限の礼儀を知ることができるという点で手軽な一冊なのは間違いなさそうだ。

 もちろん、こうしたしきたりとても時代を経て変化していったりということは、当然起きているわけだから、必ずしもそれにこだわるのでなく、基本となる心遣いをこそ学ぶというのがより正しいのかもしれない。

 本来刊行順が反対であるので、こういうのはなんであるのだが、「数のしきたり」と重複する内容が多いというのもちょっと残念。いやつまりそれは「数のしきたり」で重複しているのがということにもなるのだが、そもそもそれぞれの編集意図が違うのだから止むをえないところではある。ただ、それでもおよそ三分の一が同じ内容であるというのは、読んでいると半分以上は同じもののように感じてしまうので、なんだか損をした気分になってしまうのだ。

 同じものとはいえ、一言一句同じではないのだが、短くまとめてあるだけに概ね同じ内容に終始してしまうのはどうしようもなく、両方読むとちょっとさみしい気持ちになってしまう。もしも、どちらかをというのであれば、基本的なしきたりを抑えたいのであれば「日本人のしきたり」を、しきたりにまつわる雑学をというのであれば「日本人 数のしきたり」をというところだろうか。

 特に本書「日本人のしきたり」は、日常的に知っているようで知らなかったことに気づかされることも多いので、やはりおすすめということには間違いない。

#封書などによく書かれている「親展」の意味を、恥ずかしながらようやくに知ったし。

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