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五山

 NHK で「京都 五山の送り火」を中継というので見る。ニュースとかでは見たことがあるていどで、正直「大文字送り火」のイメージしかない。とはいえ「五山送り火」という言葉も聞き覚えはある。なのにこの二者のつながりがまったくなかったのがこれまでだったわけで、それはそれでちょっと情けない。

 という反省もこめて見ていると、なかなかに日本的な演出の差異があって貴重な映像になったのだなと。

 点火される順序、点火の方法それらにみな特徴があって、それぞれに苦労がある。それを見る京都の人々はそれらがきちんと行われることに期待する。

 「妙」「法」の二字は同時に点火するのだが、間に尾根があって直接お互いを見ることができない位置関係。ゆえに遠く離れた建物の屋上から明かりで合図を送り、それを双眼鏡で確認して点火するなんてのは、今となってはなにを時代錯誤なという手法なんだろうけれど、まあそれもまた伝統というものなのだろうなあ。

 もっとも大きな船形は、その大きさに反してもっとも少ない 18 人の若者によって点火されるという、まあ体力勝負だったりとか。

 最後の鳥居形は束ねた薪に火をつけて持っていき、ろうそくの燭台のような金属製のお皿状のところにさしてたてるという豪快な手法。遠めに火が移動して皿におかれるさまが見えるというなんとも不思議な世界。

 大文字には左大文字もあるだとか、檀家の家族が受け持って火をつけるとか、まったくいままで知らなかったのだなとあらためて思う。

 こういう番組は、基本的に NHK 的なつくりが好印象で、記録として残してもいいのだろうなと思う反面、NHK らしい演出にちょっと閉口する部分がなかったわけでもない。まあ、それも含めて NHK らしさなのだと思えば致し方ない。民法がやったらそれこそ大量の芸能人を招集してたんなるバラエティ番組に貶められてしまうのは必定だし。

 居ながらにしての少し申し訳ない送り火ではあったけれど、せめてものということでご容赦いただくということで、なにとぞ、なにとぞ。

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