そこにネットがあるので
正確なところはわかるべくもなく、感じる雰囲気なので間違いもあるかもしれないが、ちょっと書いてみる。(これはなんとなくの感想なので悪しからず。とやけに慎重だったり)
このところ Rails 関連の検索ワードが非常に多くヒットするわけで、それはそうしたことを少しばかり書いていたことと、ココログがブログサービスとしては比較的上位にヒットしやすいという傾向がある(らしい)ことによるのだろう。
で、思うのは、本はもちろんのこと、RDoc とかも読むことなく、とにかく検索すれば使い方はわかるだろう、どこかにあるはずだ。的な印象が強いということ。あるいは、ちょっと込み入ったことをしたいと思っているがよく分からないので参考になるところはないかということばかりなのかもしれないが、このところソフトウェア業界では Rails でという案件が増えていて、急遽 Rails を使わざるを得なくなったという人々も多いように見受けられる。
本を買う暇もないというほどなら、検索して調べてコードを書くなんて悠長なレベルにはないと思われるわけで、ましてや RDoc ならそもそもついている。すべてを知ることができるわけではないけれど、自分自身かなりの発見はあったし、意外にもそれで解決できることがらは多かったのもまた事実。無論、大半は「かんたん RoR 」であったり、「アジャイル本」であったりするというのはある。
どうしても緊急に調べなくてはというのであれば、よほど的確なところで質問されたほうが解決が早いのではないかとも思うのだが、そういうものでもないのだろうか。
今はブロードバンドが急速に普及したのを受けて、いつでもネットにつなげるからと、いつ何でも検索すればいいじゃないかという考えが主流なのかもしれないが、必ずしもネットに正しい、そして欲しい情報があるわけでもないというのは、誰よりも業界人がよく知っていることなのではないかなとも思ったり。
手軽な検索は確かに便利で有益なこともあるだろうけれど、最低限備わっていることなどを利用しないのでは、結局その場限りということになるのではないかな。いや、実際それだからこそそうしているのかもしれないが。
RubyGems を使って Rails をインストールしたなら、コマンドラインから、
>gem_server
と入力してから、ブラウザで、
http://localhost:8808
にアクセスすれば Rails API のドキュメントを見ることができる。見通しがいいかどうかは意見があるだろうけれど、この中を検索していけばかなりの情報を得ることができるのもまた事実だ。
昨年多数刊行された( Rubyist のみなさんによる) Rails 本はお好みで用意してもらえばいいと思うが、せめて「アジャイル本」だけは、全体的に網羅された教科書として手元におくほうが賢いのではないかなと思う。(バージョンが変わってきたので多少読み替える必要のある部分はあるとはいえ、必読といってもよい内容であるのは疑問のないところかと)
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