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自然界における左と右


自然界における左と右
マーティン・ガードナー著 / 坪井 忠二〔ほか〕訳
紀伊国屋書店 (1992.5)
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 先の「非対称の起源」で思い出したのはこの本。恥ずかしながらこの本を読むまでは、鏡に移った様は左右が逆転しているとなんとなく思ってしまっていたものだった。いやまあそんなはずはないと分かるはずなのだが、なんとなくそんな風に思い込んでいたような気がする。実際は前後に対して対称な姿を映しているにすぎない。

 そんな左・右、対象・非対称という様々なことを解き明かしていく。ミルクの分子がもしも左右違った構造になったらそれはどのようなものになるのだろうか、というのは「鏡の国のアリス」からの引用であったり、遠く宇宙のことであったり小さなものから大きなものまで実にさまざまな左と右の世界を教えてくれる。

 科学読み物を多く書いているガードナーなので、分かりやすい語り口で妙に堅苦しくないのもいい。

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