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ニュー・ウーマン


4837901816ニュー・ウーマン―いい仕事をして豊かに暮らす法
千葉 敦子
三笠書房 1987-07

by G-Tools

 著作一覧にコメントをいただいたのを機に、再開してみることに。

 わたしが読んだのは知的生きかた文庫となったときですが、当時の平積みのなかで「ななめ読み日記」よりもはるかに多くの女性が買われた本でした。ちょうど時代が女性の社会進出を促し、自立していくというような姿が大きく取り上げられていた頃だったということもあったのかもしれません。

 仕事や生活についてのいろいろのヒントがあるという点で、女性に限らず多くの人に参考になる部分の多い本ですが、なかには今となってはやや状況が異なってきているものもあるかもしれません。コンピュータを使うということは今も変わりませんが、その様子は当時とは大きく異なっています。

 ただ、仕事や生活、生き方といったことに対して迷ったり悩んだりしたときに、勇気をくれるメッセージにも富んでいて、折に触れ読み返したくなる本であるのは間違いありません。

 「いい仕事」というのが、必ずしも会社勤めなどの労働という仕事に限らないというのは千葉敦子自身も書いていますが、これをすべてまねてバリバリに働くという姿はちょっと違うのではないかなとは思います。誰もが同じである必要などないし、同じであるべくもない。自分なりの豊かな暮らしが得られるように参考にできれば一番かなと。

 「少子・高齢化への懸念」が声高に喧伝される昨今ですが、「もう人口をふやさないで」と題した章もあり、もしも彼女が生きていたらこの状況にどうメッセージをかけるだろうか、と思わせます。

考えてみてください。「人生五十年」といわれた時代からみれば、「人生八十年」の時代であり、一人も新しく子供を産まなくても、人口は六割ふえたことになるのです。
現在私たちが直面している問題の大半は過剰人口からきていることを、どうぞ十分認識してください。貧困な住宅事情、受験戦争、通勤地獄、交通渋滞、大気汚染、海や川の汚れ、高い食品の値段・・・・・・これらはすべて日本人が子供を産み続けた結果のツケです。

 むろん、それはもっと適正な人口を維持する社会であるべきだという提案であるのはいうまでもありませんが。

Newwoman


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コメント

本が出された頃は、本当に女性の社会進出を促進しようとする動きがありましたね。
それとは裏腹に、4年制大学卒業の女性や、地方出身で一人暮らしをしていた女性には、就職を見つけるのが簡単ではなかった、そんな世の中でした。

私が今読んで、すごいなと思うのが、千葉敦子氏の先見の目です。
PCを使って、自宅から仕事が出来る様になるというのは、確かに当たっているなと思います。
インターネットの普及により、以前よりはずっと多くの人が自宅から仕事をしています。
生活スタイルでは、どちらかというと、今言ったら、ロハス的だなと思ったりもします。
もちろん、作者はアメリカのフェミニズムの影響を受けているのでしょうから、あまり驚くべき事ではないかもしれませんが。

子供を持つという事に関しても、海外では、いっそう養子縁組が増えてきました。
養子縁組が一概に良いかどうかは別として、作者はグローバルな見方で、出産という事を考えていたのではないかと思います。

ニュー・ウーマンに登場してくる例や人々の様に、飛びぬけて活躍する必要はないと思います、多分彼女もそれは文中で、いろんな生き方があるから、楽しいのだ・・・みたいな事を何回か書いていたと思うんですけど。
と、私は解釈しています。

自分は今、フリーランスですが、気がつくと、千葉氏の言っていた様な生活の仕方をしています。
そういう点でも、彼女の言い分は、ポイントを得ていたんじゃないかなと思います。
病気になったらどうしようと、歯痛で心配している自分ですが、今もこの本を読んで励まされたり、落ち込んだりしています。
すごいバイタリテイーとエネルギーの持ち主だった、素晴らしい人だったと思います。
でも、会うのはちょっと怖いかな。

投稿: フィリフィヨンカ | 2006.07.25 10:37

ありがとうございます。
基本的には人それぞれでよいのだ、ということは書かれていましたね。ただ、非常に行動的な人でしたから「なぜ動けないのか?」というような人には厳しさはありましたね。

その一方で自分にたいして許したりさまざまな意味で栄養を与えることも忘れないという点で人生を厳しくも楽しく生きた人だったのだろうなと思います。

もしもお会いしたとしたらわたしなぞはたいそう叱られそうですが、以来尊敬する人はと尋ねられたら「千葉敦子」と答えたいと思っています。あいにく機会はないですが。

投稿: ムムリク | 2006.07.25 11:03

私にとっては、母です。
怖いけど優しいみたいな感じです。
今、彼女が生きていたら、どんな記事を書かれていたか、私も気になります。
この本だけで、色々な事を学びました。
また、別の観点から物事を見れるようにもなれたと思います。
でも、大人になると確かに、尊敬する人を尋ねられる事がなくなりましたね。

投稿: フィリフィヨンカ | 2006.07.26 09:14

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