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核先制攻撃症候群


20060709_s

 メンテナンスやら何やらでしばらく後回しにしていたので、いまさら感があるものの一応載せてはおくとしよう。

 先のミサイル発射に関して、ふと思うのはオルドリッジさんの著書。別に今に始まったわけではないのだが、やや遅れて時代を追随しているのがこれらの国の核開発なのではないかなと。

 かつては”保有することに意義がある”という感じでいわれたものの、随分昔からそれは”確実な第一撃を与えること”に変わっていた。現実的にはいまでも使うことを積極的に想定してはいないのだろうけれど、その目的や趣旨・意味は間違いなく変わっているはず。

 訳者あとがきの次の一文が端的に本書の主題をあらわしているかと。

アメリカの核戦略は、表向きは核抑止力といっているが、じつは抑止力どころの話ではなく、相手に反撃を許さぬ核先制攻撃能力を目ざしているのだという点を明らかにしています。なるほどこれならばいくらでも強力な核戦力が必要なわけです。

 残念ながら現在絶版の様子。

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