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おじさんたちの冒険


4635250040おじさんたちの冒険
木村 幸治
山と溪谷社 1988-08

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 冒険といってもその人の取り組みかたしだい。もっぱら危険なことに挑むばかりではなく、ごく身近なことであってもなにやら途方もないことを地道に目指しているというのはやはり冒険というものなのだろうなと。そんなさまざまな冒険をしているおじさんたちを集めたのが「おじさんたちの冒険」。

 ”おじさん”などとすると、おばさんたちにそういう人はいないのか!という声も聞こえそうだけれど、とりあえずこの本はおじさんの本。泉雅子さんとかの例もあるし、決しておばさんだから冒険しないというわけではない。

 仕事は普通にしながら週末になるとカヌーを持って出かけて日本一週をしようというおじさんとか、飛行機を自作しているおじさんとか、犬ぞりに夢中なおじさんとか、いわゆる冒険家と呼ぶ人たちとは少し違う。きっとそのくらいのことなら誰しもが事の大小はあっても持ち合わせているのではないかというくらいの冒険。

 もちろん、先に植村直己冒険賞を受賞した永瀬さんもここには載っていて、どちらかというと彼だけはちょっと冒険家に近い位置にいるかもしれない。

 生活そのものが冒険だ、などというところまで落とすつもりはないけれど、身近なところにも充分魅力的なものはたくさんあるのだろうなと。

ojisan_adventuer_s

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