アフリカポレポレ
![]() | アフリカ ポレポレ―親と子のセレンゲティ・ライフ 岩合 日出子 朝日新聞社 1985-09 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
クロミニさんが岩合光昭さんの写真展をご覧になったというので。
今では動物写真家としてあまりにも有名な岩合さんですが、当然ともいえますが撮影はたいていお一人で出かけることが多かったのですが、ある日「三人で一緒に行こう」との話からいきなりのセレンゲティ暮らしが始まりました。
光昭さんご自身は撮影で何度か訪れているし、ひとりでどんどん仕事に出てしまいますが、残された日出子さんと娘さんは大変。いきなりアフリカ。言葉はもちろんだし、右も左も見渡す限りの平原。水道ではないが貯水タンクはある。電気はきていないが発電機が動けば明かりはつく。とりあえずないことはないが、それまでの生活から比べたらあまりに違いが大きくてとまどうのも無理も無い。
けれどもそんな中で生活をしていくうちに、これまでの都会生活では決して気づくことの無かった様々なことを家族みんながみつけていく。そんな記録がつづられている。
きっと、ほんの少し昔には身近にそうした生活があったかもしれない。不便なのが良いのだと、声高にいえるような時代ではもはやないのは確かなこと。それでも、ほんの少し物事を見つめなおすことも必要なのでは。そんなきっかけがこの本にはあるような気がする。
残念ながら絶版のようで、後年出版された文庫もまた絶版の様子。(それにしても親本は朝日なのだが、文庫は新潮だなんてね。よくあるとはいえ、なんとも・・・)
# アマゾンには画像がないので、手持ちから。
# ちなみにアフリカといえば「アフリカの日々( Out of Aflica )」なんかも思い出します。映画もなかなか良かったです。
| 固定リンク
コメント