大人の科学のプラネ(3)
星の多さもあって星座を探すのがなかなか困難なところもある、大人の科学マガジン Vol.9 付録のプラネタリウム。わかりやすいはずの北斗七星が見つからずにいたので、原版のほうでたどってみるとありました。そしてなぜ見つけられなかったのかの原因がわかりました。同時に、恒星原版の個体差もあるとはおもいつつも、この付録形式の弱点ともいえそうなので、ちょっと報告を。
北斗七星は原版の唯一 2 面つながりの部分にあります。(ほかはすべて 3 面つながり)
おそらく原版の印刷の個体差で多少のずれがあろうかと思いますが、北斗七星を構成する 2 つの星が五角形の辺上に位置しています。
本来は明るく光るはずなのですが、辺は折り線がつけられていることもあって直線に光がもれます。この直線の光そのものは拡散してしまうため投影に影響がないのですが、恒星にかかっているとその恒星の明かりも拡散されてしまい、本来の明るさを表現できなくなっているのです。
矢印で示した部分が辺上にある恒星で、光が拡散している。右の星は、辺をマジックで塗っているので多少よく見えているが、実際はあまり効果が出ていない。
ややヒシャクがいびつに写ってしまったが、北斗七星の投影部分。青い線が原版の辺を、黄色の線が北斗七星の形を示している。辺上にある星ふたつ(赤の矢印)が減光されてしまい、北斗七星であるとの判断がつけにくくなっている。頂点の部分も次第に間が広がって超新星のようになっていく(^^;
厳密な恒星位置の精度を求める製品ではないので、辺上にかからないように多少の補正をしてしまったほうが良かったのかもしれません。そうすれば、少なくとも部屋で投影して楽しむ程度には星座の形も問題なく認識できたのではないかと。
#ということで、これから組み立てようという方には、ぜひとも折り線をつけたらそのあたりの処理を施してから組み立てると、減光されずに済むかもしれません。なお、通常のマジックでは効果が薄いようですので何を使うかは難しいところですが。
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≫つらつらぐさ: 付録プラネタリウムを作ってみた
≫つらつらぐさ: 星野写真に挑戦(^^;
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