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自分らしく生きる


4061457055自分らしく生きる
中野 孝次

講談社 1983-01
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 働くようになってから何度となく読み返したり、パラパラと見ることのある本。自分らしい生き方、などというと偉そうな高邁な印象を与えかねないけれど、どう生きても一生であるのだからできればひと様に迷惑をかけない程度に自分に納得のいく生き方をしてみたい、というのは自然な欲求なのだと思う。

 職業ひとつとっても種々雑多なものが存在しているけれど、正直自分にはどんな仕事があっているのだろうとか、こんなことをしたいのだけれどなかなかそうもいかないなあ、とかいろいろ悩むことはあるでしょう。辛抱してそれを続けることで見えてくるもの、得られるもの、確かにそうしたものもある。それもまたひとつの道でしょう。そして大多数の人がそうでしょう。

 もしも、自分が信じる道を進むと決めたときどのようなことが待っているのか。それによってどんな責任や決断を負わなくてはならなくなるのか。それでもそれをやりとおすことで何が得られるのか。著名人の言葉や箴言をひきながら熱く語りかけてくる。教育もしかり、恋愛もしかり、友情もしかり。

≪他律的に管理された生き方で満足するか、自律的な活動の生を選ぶか。その二者択一の決定をたえず自分でしなければならない≫
これが、君のつきあたる困難の第一だ。
そして君が後者を選ぶ勇気をもつならば、君は、
≪自分の行為にたいする責任を自分でひきうけ、それによって生じるありとある危険をみずから担わなければならない≫
本当の自分たちだけの愛をとりもどすにはどうしたらいいか。愛するということにおいてこそ学習が要るのだ。ひとは愛することをこそ学ばねばならない。
「ぼくは君を愛している」というだけですむ事柄ではないのだ。
将来のために今を犠牲にするという生き方は、T君のいうようにウソなのだ。今ここに自分のための生を生きない者は、永久に自分の人生を生きることがない。死はいつわれわれを襲うかもしれず、死の前には一瞬一瞬が絶対のときである。

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