デジタルへの道
[ 「ちぐはぐなデジタル」山田祥平のRe:config.sys::PC Watch ]
デジタル機器に限らず、「どうしてこれが出来て、これが出来ないのだ」ということはよくある。コマーシャルやカタログで謳われている機能に興味を持って調べていると、極々特定の条件のもとでしか機能しないことがわかってがっかりした経験は誰しもあるのではないだろうか。
テレビの録画で言えば、確かに野球中継くらいである。終了時間がはっきりせずに迷惑をかけているのは。最近の傾向は放送延長しても 24 分までと取り決めているのか、ほぼ一様にそうなっている。とはいえ、終わり次第というのは迷惑な話だ。中途半端に時間がずれてしまってはアナログでは却って迷惑するばかり。いっそ、時間があまろうとどうしようとこの時間までは放送すると決めてくれたらいさぎよいのだが。
とまあそうしたことがデジタル化によって改善されるのであれば、それはそれでありがたいことかもしれない。とはいえ、件の記事を読むとまだまだ遠い話のようにも思える。いや、こうしたことは動き出せばそちらへシフトするのも早いとは思うのだが、ようはシフトの仕方・内容が伴うかどうかということなのだろう。使い勝手が悪くては実装する意味がないし、さながら昨年末からあわてて発売したボーダフォンの3G携帯電話の使い勝手のように、購入を控える方向へ動きかねない。
もちろん、いきなり最適な解を求められるとは言い切れないのだが、間に合わせの機能をつけられるよりは、いっそ無いほうが諦めがつくというものかもしれない。
我が家のビデオはリモコンが壊れていて使えない。正確には本体の受光部周りがダメらしい。困ったことにGコード予約をするにはリモコンがないと出来ない。仕方なく本体で予約をするのだが、時間を進めるにはひたすらぐるぐると分単位で進めるしかなく、翌朝の予約などともなれば結構な手間だ。さらに予約を取り消し、時間をずらして予約しなおすといったこともリモコンならできるが、本体ではできない。録画すること自体がそう多くはないのでよいけれど、なんとも使えないなあ、という気持ちは拭えない。
しかしデジタル化を手放しで喜んでばかりもいられないはず。先にネットにつながったレコーダーを経由してハッキングに使われたなどという事例もあったくらいであり、今後そうした危惧に対する対策もされなければならないし(もちろんすでに対策はされているのだとは思うけれど)、便利さの影にあるものを認識することも消費者の側にも必要なはず。
視聴率などというものも、すべて明確にわかってしまう可能性を秘めているし、各家庭ごとにどんな番組が好まれているのかなどというデータまで分かりうるというのは、ちょっと怖い世界かもしれない。それは被害妄想?
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