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クラカチット


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クラカチット
カレル・チャペック 著
田才 益夫 訳
楡出版
1992年6月発行 絶版
本体2427円

 13年も前に購入したというのにようやく読んだ。当時は「絶対子工場」だとかチャペックの未訳作品の出版があいついでいた。その後「ダーシェンカ」とかで別の意味でのブームがきたりもしたが、結局大きなブームにならずに終わったような印象。

 本作は、原子爆薬”クラカチット”の製造方法をめぐっておこる発明者プロコプの恋と冒険を描いた、といううたい文句なのだが、正直なんだか一貫性にかけて少々面白みに欠けた印象を拭えない。

 なんだか意味不明の記述がえんえんと続いたと思ったら、それらはすべて熱病によるものだったというくだりが二度もでてきたり、ある国の王女とのややゆがんだ恋愛話が後半の大半をしめたり。せっかく現代における核兵器にまつわる物語として期待させておきながら(いや、期待したのは勝手にかもしれないけれど・・・)、そのへんは中途半端になってしまった感を否めない。

 終わりにしても「それで?」という終わり方だし。まあチャペックらしいともいえるかもしれないのですが(^^;


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