忙しいのかヒマなのか
兼業主夫田舎暮らし@北海道: 定時に帰りたい
パート社員な毎日: ノーモア・長時間勤務
から感じたことなどを。
仕事がなぜ忙しいのかという理由にはもちろんいろいろあるでしょうが、大きくふたつの理由に分けられるのではないでしょうか。ひとつは会社の実績や様々な競争などから、仕事ひとつひとつの単価を高くすることができず、さりとて最低線の売上を確保しなければ社員の給料はおろか会社の存続さえ危ぶまれるような場合(薄利多売的とでもいいましょうか)。もうひとつは業績その他にはさほどの問題もなくやみくもに働かなくても会社としてやっていける状態であるのだが、今の会社でどの程度の仕事量をこなすことができ、また収益をあげていくための仕事量などの適切な判断がつかずにとにかく受注している場合(さながらオーバーフローとでもいいましょうか)。
前者の場合は死活問題ですし、忙しさを解消するために人手を増やせば人件費が増えるという自己矛盾をはらんでいるために、なかなか根本的な解決策を見つけられない場合が多いでしょう。
後者の場合は、単純にいえばバカだから、ということになってしまうでしょうか(^^; (必ずしもこの限りではありません。お含みください)
もちろん仕事量の判断はその内容によって一律に判断できるものではありませんし、適切な判断が難しいものであるのは確かなことです。そうしたことのひとつの判断基準としても いが さんの記事で言えば「人月」という概念があるともいえます。過去の経験や実績などからその仕事がどれほどの人数と時間をようするものか、ひいては価格としていくら必要であるといった目安となるものです。
わたしは過去にどこかで見知った「時間人(じかんにん)」という言葉を使っていましたが、意味するところは同じです。月という単位で考えるのであれば語感としては「人月」というほうがなじみがよさそうです。(「じんげつ」と読むのか「にんげつ」と読むのか?)
以前の仕事でも作業量を時間人として常に把握していましたから、その日の作業はもちろんその週なり、先の仕事に関しても大雑把な見通しを即座に立てることができます。結果として定められた期日には到底間に合わない仕事量であるのであれば、人手を増やすように手配をしたり、あるいは先延ばしが可能な仕事があるのであれば、それを後回しにする。といったことが可能になります。
仕事の内容が毎月なり同じ事(あるいは似たような事)をしているのであれば、そのような段取りも取りやすいでしょうが、いつも新しいことをやっているのだとか、そうした枠では扱えない部類の仕事なのだ。ということももちろんあるでしょう。ただ、それでもおおよそのところでそうした判断はつくものですし、またそもそもそうでなければ仕事にならないというのも事実でしょう。
仕事量のバランスということもあります。
月のはじめは暇なのに月末の一週間程度にひと月ぶんもの仕事がギュッと詰め込まれる。などというのは問題でしょう。それが止むを得ない場合で、そのときだけならまだしも、改善することが可能であるにも関わらず、一向に改善しようとしないのであればそれは仕事の管理が出来ていないと云わざるを得ないのではないでしょうか。とかくしわ寄せは末端に押し付けられるのです。
「元から絶たなきゃダメ」なんてコマーシャルもありましたが(昔だな)、発端をなおざりにしたまま末端を直そうとトリッキーなことをしたところで、ますます深みにはまるばかりです。小手先のことで済むのは非常時だけです。
最近紹介をしている千葉敦子は「ニューヨークの24時間」の冒頭で、
人間は「忙しい人」と「ひまな人」とに分けられると書いています。さらに忙しい人について、
この中には「忙しがっている人」も随分います。仕事の整理やつき合いの整理が下手なために忙しがってばかりいるけれど、よくみると、むだが多いというタイプです。と。
個人や会社、はたまた社会というものを考えても「忙しい」のか、それとも「忙しがっている」のか、ということを見極める必要はあるのでしょう。
もちろん いが さんが指摘していた地域における特性といったものもあるのは確かでしょう。
どこであっても多様性があることは望ましいとは思いますが、考え様によっては自分の希望にあう場所へ移るという選択があるのだとしたら、それもまたひとつの解なのだと思います。とかく収入が多ければ多いなりにまた多くを使ってしまうものですし、程度はありますが、少なくてもそれなりきに生活できるというのもまた事実です。要は今の自分が何に重きをおくかということがもっとも考えられるべきなのでしょうね。そうはいっても、というのも世の中ではありますが(^^;
うーむ、なんだか論旨がまとまらないままのような気も・・・
きゃらめるさんの「うつ」に関する話題についてはまた改めて。
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#時間をおいて読み返すとなんとも冷や汗ものですね(^^; 反省
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