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データバックアップを考える その3

 ネットを検索してみた結果などから個々の特性をまとめてみます。(これがすべてであるとはいえませんので、分かった範囲でという前提であることをお断りします)

  1. FD
     容量などから云ってもバックアップには向かない。起動ディスクとして使用したり、小さなファイルのやりとりなどに使うといったところ。


  2. MO
     磁気で記録し、光で読み取る。記録面はケースに収められていて、直接触れることは基本的にない。温度・光による劣化は少ない。メディアの寿命は 30 年~ 50 年~ 70 年程度と発表されている。


  3. HD
     もっとも大容量。高速。記録ヘッドがディスクのごく近くにくるので、運が悪いとディスクを傷つけクラッシュすることもある。使用している実感としての寿命は平均 2 ~ 3 年程度か。


  4. CD
     R メディアについては色素の変化を利用して記録しているために紫外線に弱く、また高温にも弱い。実験データとしては室温でも 5 ~ 10 年程度の寿命との結果も。


  5. DVD
     Rメディアについては基本的に CD と同様。RW や RAM では多少長持ちですが、概ね CD と同等の 5 ~ 10 年程度の寿命。


  6. フラッシュメモリ
     価格と容量から大容量の FD 的な感じでしょうか。どちらかというと保存よりも持ち運ぶという意味合いが強いか。



  7.  燃えてしまうのを除くと、比較的データがある日突然消失する確率は低く思えますが、実際は紙質や記録しているインクなどの成分によっては劣化して消えてしまうことがあります。何より膨大な保管場所と検索のための多大な労力をどうするかが問題かも。

 どのメディアについても云えるのは、壊れないメディアなどない、ということであり、常に複数のバックアップを取りながら定期的に新しいメディアに更新していくしかない、ということでしょうか。

 旅歌さんも書かれていましたが、やはり耐久性という点では MO が一番よいようです。また記録する際にも特別なドライバとなるようなソフトウェアが必要ではないという点も利用しやすさかもしれません。CD ・ DVD ではライティングソフトが必要になります( DVD-RAM に関してはその限りではありませんが)。

 画像などデータ量が膨大になるような場合には、これに加えて HD を利用するという方法もあるかもしれませんが、サーバーなどのバックアップに使うといった場合のほうが一般的な選択肢なのでしょう。もちろん USB 接続の HDD などもあるので手軽に繋げることができますから有効ではあります。ただ、突然のクラッシュを常に考えなくてはならないリスクは大きいでしょう。

 CD や DVD は長期の保存というよりは、大容量のデータをやりとりしたい時向けかもしれません。

 なんだかこれまで CD-R に保存用としていくつか記録したのですが、あまり安心できないようです(^^; 映画とかを DVD にしたけれどずっとというわけにはいかないのでしょうねえ。

 ただ、いくつかの方法をとっておくということ、そして CD などは必ず作成日を記録しておくことが、必要かもしれません。

 なお繰り返しになりますが、ここであげた寿命はあくまでも試験結果などの発表から問題がなければこの程度はもつということであって、買ってすぐに壊れてしまうこともあるでしょうし、想像を越えて長持ちするケースもないとはいえません(長い方はあまりありそうにありませんが)。

 参照した各社のサイトを以下に記します。

三菱化学メディア株式会社
Disc Professional Maxell - DVDの基礎講座 -
TDK DVD活用ガイド | 困った時のFAQ | 取り扱いに関して
CD-R Home Factory / INDEX
MOフォーラム

*三菱化学メディア株式会社は事前に氏名等の連絡をしてからリンクせよとの記載がありましたのでリンクを取り消しました。他は該当する記述が見つからないためリンクを張ってあります。

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