固有名詞には慎重に
ある機関誌に安曇野の観光記事が載っていました。冒頭、その風景を描写した部分で山の名前にふりがながついていました。こうした固有名詞は独特の読み方をするばあいもあるので、ありがたい配慮です。がしかし、そのふりがなを間違えてしまったのでは、かえって逆効果にもなりかねません。それは、こんなことも知らないのかではなく、なぜきちんと確認しようとしなかったのか、です。
燕岳(つばめだけ)
とふってありました。正しくは「つばくろだけ」ですね。
あえて擁護すれば、比較的簡単な(といって書けといわれても書けそうにありませんが)、そして普通に単語として読むことのできる字であったがためにまったく疑わなかった、というところでしょうか。むしろなんと読んでいいのかまったく分からない字であれば、調べることもあったのでしょう。
とかく地名・人名は難しいもの。ことに人名などは、どうやっても読めないという当て字が許されますから難解です。地名にしても地元にいるとそういうものだと思っているのであまり感じないものですが、実際には難読地名は多いものです。
「麻績」「柵」「小谷」「白馬」
思いついたものを少しあげてみましたが、安曇野もそうですね。もっともかなり有名なので知っている人もまた多いでしょうが。最後の「白馬」などは、町の名前は「はくば」ですが、山の名前は「しろうま」ですから。
もちろん誰しもはじめはしりません。だからこそ固有名詞にかんしては特に慎重になりたいものです。(かくいうわたしもあまり自信がありませんが・・・)
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コメント
「念には念を」って事がきっとおろそかになってるんでしょうね。調べればいいんですよねえ。地名は特にね。ただ、「麻績」「泰阜」「喬木」あたりは、知らなければ読めませんが、「燕」くらいだと読めてしまうから、そこに落とし穴があるんでしょうね。たぶん「読書」あたりも「どくしょ」とルビを振るんでしょうな。
投稿: randa-tei | 2004.08.29 22:47
「浪速」を「なにわ」と読むのだと知ったのは、20代なかばでしたか。いやあ、冷や汗をかいたものです。「美唄」なんかも「びうた」になってしまうのだろうか<北海道ですが。普通は読めませんね。
投稿: ムムリク | 2004.08.30 15:42