改めまして?
近頃ラジオやテレビ番組の冒頭で司会者やアナウンサーが「改めまして○○です」とあいさつすることがよくあるが、これってなにか変じゃないだろうか。「改める」「改めて」という使い方はあると思うのだが、「改めまして」というのはどうもしっくりこない。思うに「はじめまして」というのだから「あらためまして」でもよいのではないか、丁寧な感じでよいのではないか、といった感覚で誰かが使い始めたのではないか。
「改めます」といえば、これまで行ってきたことが適切でなかったので今後それを直してよりよいものにいたします、という意味合いが強い。単に新しくする、という意味もあるが、なんとも耳障りがよくない。
ゲストを冒頭で一度紹介したが、しばらくたってから実際に登場したときにもう一度紹介するというような時に「改めてご紹介します」というのはわかる。かりに「あらためまして」と云われてもまあ許すとしよう。しかしことは自分自身なのだ。「・・・まして」で丁寧な感じに聞こえるが、自分を丁寧に紹介するようでおかしくはないだろうか。「みなさんこんにちは、○○です」でよいのではないかと思うが、どんなものだろう。
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