リーズナブルはやめよう
テレビなどのレストランや旅行などの番組でやたらと繰り返される「リーズナブル」という言葉。猫も杓子も使っているがいいかげん止めたほうがいいと思うのだ。意味がよくわからない、という人もあるだろうが、なにより云いにくい言葉だから噛んでばかりいる。見てるほうがうんざりしてしまう。
日本語で「お手ごろだよねえ」でもいいし、単純に「安い」でも「うれしい安さ」といってもよいではないか。語彙の不足もあるのだろうが、もっと使いやすく分かりやすい言葉を取り入れる努力ってものが欲しい。
ラーメンを食べれば「スープはさっぱりしてるけどコクがあって、この麺にスープがよくからんでおいしいですねえ」てなことしかいわない。きっとそれはかつて隆盛をきわめたグルメ評論家と称する人々の言葉をありがたく受け継いでいるだけなんじゃないか。
歳を経た人が語るならそれなりに味わいもあるが、二十歳そこそこの女の子が「まったり」だのいったって「おまいさん分かってるのかい?」て感じ。素直に「おいしい」しか言わないほうがまだ許せるというものだ。
微妙な意味の違いを含んでいて、日本語では表現が難しい言葉のばあいには、カタカナ言葉を使うのはかまわないと思うが、いいかげんカタカナ言葉信仰は止めるべきじゃないだろうか。
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