見栄えと可読性
ここ数年 Microsoft Excel で家計簿もどきをつけている。ひとつのブックに 13 のシートを設け、月ごとのシートと集計用のシートにしている。おおまかにどんなものにいくら使ったのか、前月と比べてどうかなどを見るとともに、特定の商品(パソコンであるとか衣料品であるとか)を買ったのはいつだったろうか、という覚書の意味もこめてつけている。
もっともいつだったかというのを調べる機会というのはそう多くはない。それでも時折はある。最近も履きなれている靴がだいぶくたびれてきたので、そろそろ買おうと思うのだが、さてこれはどれほど履いているのだろうか、と思ったわけだ。
それならと、検索をかけるがヒットしない。付け始める前のことだったか?と、別のキーワードで試してみるが、絶対にあるはずのものでも無い。これは変だ。そこで xls ファイルをエディタで開いてみると、テキストとして読めるファイルではなかったのだ。これではみつかるわけがない。といってファイルを Excel で開いて検索したくても、シートごとにしか検索できない( VBA のスクリプトを使えばよいのかもしれないが・・・)。これでは面倒すぎる。
そもそも OS が標準で用意している検索機能で検索できないようなファイル形式を、同じ会社で作ってしまうのはどんなものだろう。少なくとも、 OS で用意する検索では対応できなければ意味がないのではないだろうか。
やむなくネットを探していると、テキストに変換してくれたり、検索をしてくれたりというソフトを作っている人がいた。さらには Ruby のスクリプトで実現することもできるようなので、現在資料にあたっているところ。
確かに、独自のものにすることでレイアウト上の応用がきかせやすいといった利点はあるのだろうが、やはりテキストそのものはそのままの状態で保持しておくべきではないのか。データの使いまわしや加工にはプレーンなテキストが一番なのはよく分かっていると思うのだが。なによりたった 1 文字しかないファイルでも数十キロバイトもするファイルになっているのはいただけない。
むかし愛用していた Works はそういう点でもよかったのだが。世の中はなぜかみかけだけを重視して Word ができないと事務仕事ができない、と信じている人が多いように感じる。なんとかならないものだろうか・・・
| 固定リンク
コメント