「J・G・バラード短編全集 2 歌う彫刻」読んだ(ちょっと前)

 読んだままに記録していない本がたまっているので、つまり細かいことは忘れつつある。ということで、なんとなくの記録を。

 薄れた記憶でも、それなりにこれはよかったなと思い出せるものをあげておく。

 「ミスターFはミスターF」

 「優しい暗殺者」

 「時間の庭」

 「ステラヴィスタの千の夢」

 「アルファ・ケンタウリへの十三人」

 「永遠へのパスポート」

 「歌う彫刻」

 「九十九階の男」

 「地球帰還の問題」

 「時間の墓標」

 あたりか。

 「ミスターFはミスターF」は「あなたの人生の物語」みたいなものだが、こちらのほうが好きだ。ヴァーミリオン・サンズものは、やはりどれもよい。「アルファ・ケンタウリへの十三人」は、ある意味「カプリコン1」みたいな話。

 なんと、解説というかが飛浩隆さんだった。

 すでにして絶版のようだ・・・。

J・G・バラード短編全集2 (歌う彫刻)

 

 

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2025 年秋アニメ、見たもの記録

■ ふたりソロキャンプ 2クール目

 想像したとおりの結末にいたって終わった。正直途中登場した自転車キャンプ少女である結衣がもう少しかき回したらよかったのにと思わないでもないし、実際雫のキャラクターは恋情が重いので結衣のほうがよいぞと思ったりしたが、結局そのままきちんと付き合うという結末。

 恋愛要素なくても別にそれなりにおもしろかったのでそれでもよかったと思うのだが、まあ、おっさん読者相手だしそうなってしまうのかもしれない。ただ、こうなるともう進展は決まってしまうのでアニメ化はこれで終わりでよいのではないかな。

 オーイシマサヨシによるエンディングがなかなかよかったというのもよい。キャンプしたくなるかというと微妙ではあるものの、雫がくりだすキャンプ料理はちょっと試してみるかという人気はあったのでは。

 まあ、個人的にはこの秋一番楽しめたというべきかもしれない。

 

■ 永久(とわ)のユウグレ

「ねえ、どうやって終わらせたらいいと思う?」ということだけはなく、一応きちんと終わってはいたものの、てんこもりの設定がほぼうっちゃられてあたりのよい結末に収めただけで不満ばかり残る作品だった。

 結婚観というものに一石を投じたいというような高尚な目的を掲げていたような節があるけれど、結局肩透かしで終わった。設定にいたるところが 200 年あまりもあるのに、それがわずか数分の回想で終わってしまう。そこをきちんと話数使って描いていたらもう少し深みのある内容になったのではないかな。

 設定そのものは、なかなか面白いものであったし、出だしにしてもいきなり 200 年が経過していたという意表をつくものであったのに、もろもろ明らかにしないままに最後までいってしまい、トワサの消息にしても結局とうに(100 年以上前に)亡くなっていたというもの。隠す必要があったろうか?

 アモルの位置づけも単に結婚観のために登場させたにすぎず、ラスボスにするというだけで今ひとつ意義がない。ユウグレたちがあまりに高性能すぎるとかまあいろいろ。ただただ、リソースの無駄使いで終わっている昨今の PA Works の典型例。少なくとも SF はもうやめたほうがよいと思う。

 

■ 終末ツーリング

 世界の設定についてはまったく触れらることはないまま終わった。シェルターを出ることができなかったというのに、動物はいるし、植物は生きているし、何年が経過したのか不明だが、車にガソリンも残っているし、食糧も保存食なら残っていて食べられるという、まあご都合主義のかたまりみたいな世界だった。

 ただただ、おねえちゃんという過去の人物の行動を追うように女子高生にバイクで走らせたかっただけというだけで、どうにもこうにも。

 少女終末旅行とくらべてなんと浅い世界であるか。

 

■ らんま1/2 分割 2 クール目

 もともと長大な作品なので結局半端なところで不意に終わってしまう。うーん、面白くはあるのだが、それ以上でもそれ以下でもないという残念な感じは残る。

 これまた貴重なアニメ制作リソースを無駄にしないためにも、もう続きをやろうなどと考えないことを願うばかり。

 

以下は、途中でやめたもの

□ 機械じかけのマリー

 少女ギャグ漫画にありがちなあまりに変な展開が辛くて2話くらいでやめてしまった。マリーはかわいいし、設定もまあ面白いのだけれど。

 

□ 触らないで小手指くん

 なんだかビートリフレというゲームをアニメ化してみたという雰囲気のわりに、そこまで面白くもないしエッチでもないという。

 

□ 矢野くんの普通の日々

 不幸な体質というのはよいのだけれど、これまたあまりにもお粗末な不幸の連続すぎて見ていて辛くなってやめた。もう少し現実的なものだったらよかったのだが。ギャグ漫画でもそんな寒いネタはもう使わないだろうにという。たつざきさん出演でもあったのでしばらくは見たのだが3話くらいでやめた。

 

□ 私を喰べたい、ひとでなし

 主人公があまりに小さな低い声なので分かりにくいし、そもそも「喰べたい」を「たべたい」と読ませている時点でダメなので3話くらいでこちらもやめてしまった。こういうキラキラネームみたいなのももう辞めて欲しい。

 

□ SPY x FAMILY 3期

 アーニャかわいい、面白いってのはあるのだけれど、もう本筋がどこかにいってしまっている感じなのでまったく見なかった。飽きがきてしまった。

 

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「昭和史 戦後篇 1945>>1989」を、ようやく読んだ

 購入したのはずいぶんと前かと思う。後回しにしていてすっかり遅くなった。著者の半藤一利さんも亡くなられてしまったのでこの機会にと読み終えた。

 戦前篇についてもそうだけれど、学校の歴史の授業でも近現代史になると時間が足りないから「あとは教科書を読んでおくように」くらいにしかいわれず、結局きちんと学ぶこともないままに過ぎていたのが自分たちの時代。今もそうなのかは知らないけれど、おそらくはそう変わっていないのではないかと想像はされる。

 どこかの国のようにことさらに自国をほめそやし、特定の他国を貶めたり反感をもたせるような教育を充実させているようなことよりはよいのかもしれないけれど、そうしたことすら知らないままに過ごして逆にその国のプロパガンダを信じるにいたるケースも見られるような近年では、やはりきちんと学ぶことは必要なのではないかなとは思う。

 もちろん、ここで書かれたことだけがすべてで、正しいという保証はないと思うほうがよいのかもしれないし、少なくともそのくらいの気持ちで読んでおくべきかもしれない。より多くの信頼に足る情報を得て自分の判断をする。とはいえ、この本は一定の信頼に値すると個人的には思っているが、まあ、そう思いたくない人の存在というのもある。だからこそ、余計にこうした本にも触れておく必要はあるのだと。

 戦後篇だけに敗戦後の処理のあれこれなどが各種資料や証言などをもとに検証されていてよい。そして、昨今の日本や世界がどんどんそうした邪な世界になりつつあるようでよろしくないという恐怖も感じる。

 講演録の文字起こしということのようなので、平易な語り口も相まって比較的読みやすく接しやすい書物といえるので、昭和史の入門としては好適な一冊なのではないかなと。

昭和史戦後篇 (平凡社ライブラリー)

 

 

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「図南(となん)の翼 十二国記 エピソード 6」読んだ

 「風の万里 黎明の空」につづくお気に入り。陽子の時代で一番長く王位にあるのが雁(えん)王。つづく長さの 100 年以上だったか治世する恭国王・珠晶(しゅしょう)。若き(見た目)女王でありながらその長い治世をもたらすはじめとなる王にたつために旅するロードストーリー。

 少女時代にすでに王は斃れていて国は乱れており、しかし大人たちは誰も王にたとうとしない。豪商の娘であったがゆえに特に不自由のない生活ではあったものの、使用人たちの生活の実態を知ってなにかわだかまりを覚える。

 やがて、大人がだらしないならわたしが王になるしかないと昇山(しょうざん)を決意。家の金と奇獣をくすねて旅立つ。途中奇妙な仲間を得て逢山(ほうざん)を目指すが、簡単な道のりではなく金を奪われそうになったり命を危うくしたり。なんとか逢山にたどりついたところで魔物の棲む世界は想像以上に恐ろしい場所でたやすくはない。

 そんなくだりを時にコミカルに、時に哲学的に描き出していて実に読ませる。最後の叫びは実に当然でもあるが、まあ、それは今このときだからそうであったのであって、彼女が生まれたときにはそうではなかったのだろうと読者としては理解もできる。それでも、その叫びは実に正しい。そんなホッとした最後を迎える旅路の痛快さが実によい。

 今作だけを読んでもまったく問題なく成立する物語ではあるものの、順序よく読んでいると、「これはあの?」と気づく部分も多く、物語世界全体を補完するに十分な作品であることもまた事実。

 ぜひ、この作品はアニメーションで見たいものだなと思うのだが、もう無理なのだろうか。

図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)

 

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「エンピツ戦記 誰も知らなかったスタジオジブリ」文庫版を読んだ

 これまた読んだのは夏ころなのでちょっと記憶があいまい。舘野さんのこの本を単行本の頃に知って読もうと思っていた。で、単行本買うかと思っていたころに急に扱いがなくなってしまい、増刷を待つかと思っていたらふいに文庫化の話が流れてきたので、ではそちらを待とうと。ということで夏ころだったかに出たのを買った。

 ジブリで舘野さんがどういう仕事をしていたのかということがわりと丁寧に書かれていて、なるほどそういう作業を専門に請け負う人を用意していたか。と素直に驚いたが、しかし、これはひとりで背負うにはなかなか大変な仕事なのではという感じ。以降、ほかのスタジオでもこの体制というのが広がっているようで「動画検査」だったり「動画チェック」だったりという名前がでない作品はあまり見ないという感じになっている。

 若かりし頃のお写真などもあって、「そりゃ若手男性スタッフは落ち着かないよね、うん」と納得したりも。

 ジブリを辞めることになるいきさつにしてもその重責と負担の大きさは否めないようで、それでも、その後ササユリをはじめて後進の指導・育成に当たられていて確かな人材育成・排出に貢献されていてとてもすばらしい。

 そんな、あれやこれやを知る一端となる本書。アニメ制作の実際を垣間見るという点でも有益な一冊とはいえそう。この手はあまりないので。ベテランの人たちがもっともっとこの手の本を聞き書きでもよいので残していくべきよねとも強く思う。

エンピツ戦記-誰も知らなかったスタジオジブリ (中公文庫 た 99-1)

 

 

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